3人に1人は推しがいる モノより体験が推し活を支える
こんにちは、電脳コラムニストの村上です。
「趣味にお金」を使う大学生がバブル期並の水準に回復したそうです。とはいえ、経済成長が力強いわけではなく仕送りは90年代と比較すると3割減少しています。その分、人手不足により高騰するバイト代が趣味に充てる原資となっているとのことです。
うちにも大学1年生のこどもがいますが、誕生日プレゼントにモノをねだるというよりは、美味しいご飯を食べたりしたいということが多いです。好きなアーティストのライブには積極的に参戦し、思い出としてTシャツなどのグッズを買っては普段着としても愛用していたりします。それ以外の服は古着屋で気に入ったものがあれば、という感じです。たまにプレミアムのついた昔のアーティストのTシャツを買ってきたりして、こっちがびっくりしてしまいます(私からするとリアルタイム世代なので、、、)。
体験重視といいつつ、最近の推しグッズのバリエーションの豊富さには目を見張ります。いつの間にか定番になったのは「アクスタ」(アクリルスタンド)ではないでしょうか。デスクまわりに飾ったり、自宅に推しコーナーを設ける方もいますし、推しのアクスタを祀る神棚などもあるようです。
実在の人物が祀られるという意味では、天神さま(菅原道真公)のころから変わらない文化とも言えそうで、先天的に我々に組み込まれている祈りの風習なのかもしれません。
祈りと言えば、推し活と関係のある神社として「チケット当選祈願」や「良席祈願」をする人気スポットも。東京では日本橋の福徳神社が有名ですね。
裾野が広がってきた推し活は、関連企業の業績を押し上げる効果も出てきています。
一方で安易にビジネスチャンスとして飛びつくのはリスクが大きいでしょう。ファンはSNS等で濃くつながっていますので、悪評もものすごい勢いで拡散されていきます。推し活はただの好きを超えて、自身が日常への活力を得るための投資という側面があるため、その気持ちにどれだけ寄り添った提案ができるかが成功の鍵となるのではないでしょうか。
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