リーダーの成長とは?
ブランドや事業が成長していくと、関わる組織の人が増えてコミュニケーションが複雑になります。多くの成長ベンチャーが事業に対して、組織の成長が追いつかず悩むポイントかと思います。Minimalも、組織の拡大において問題が日々起こっていますが、その中でのリーダーの成長について考えてみたいと思います。
人が増える事とコミュニケーションの複雑性
人が増えるとコミュニケーションは複雑になります。人がn人とすると、コミュニケーションの本数はn✕(n-1)/2なります。
つまり、組織が2名の時はコミュニケーションの本数は2✕1/2=1本のみ。
組織が10名に拡大するとコミュニケーションの本数は10✕9/2=45本となります。
人数は5倍(2名→10名)でもコミュニケーションの本数は45倍に膨れ上がります。
だからこそ、人が増え拡大する組織には、コミュニケーションをまとめるリーダーやマネジャーが必要となります。
Minimalの組織(製造、店舗、ビジネス)
Minimalはチョコレートをカカオ豆から造っています。
組織は職能ごとに主に3つのチームから構成されています。
豆からチョコレートを造る職人で構成される開発製造チーム。
バリスタ・ソムリエなどサービーサーで構成される店舗サービスチーム。
マーケターなどで構成されるビジネスチーム。
Minimalにおいても、ここ数年各部署ごとに人が増えています。そのため、各部署においてリーダーの存在が求められています。
Minimalは現在、中途入社のみ組織であり、製造やサービスなど専門性が重視された組織の人員構成であります。プロフェッショナルが多い組織において、個々の能力に依存している事が多く、なかなかリーダーを育たない事が課題です。
どのチームも35歳前後のリーダー候補達が、リーダーシップやマネジメントがなかなかうまくいかず悩みながら日々奮闘しています。
1.矢印の向きを変える
個々のプロフェッショナルが強い組織において、個人として能力が高く、プレーヤーとして活躍する人は、大なり小なり個々人のエゴが強いとも言えます。そのため、どの職種においても共通しているのですが、なかなか下のメンバーの気持ちや立場に立つことが出来なかったり、コミュニケーションがうまくいかないと言うことが起こります。
そんなMinimalの悩めるリーダー達との日々のやりとりと繰り返して、リーダーとして成長していく人に共通して感じるポイントがあります。
それは、仕事を進めていく上で、意識の矢印を相手に向けてコミュニケーションが出来るかどうかという点です。
プレーヤーの時は、意識の矢印は自分に向いています。特にプロフェッショナル職種は自分の技術的な成長に興味が強い事が多いですが、優れたプレーヤーがリーダーとして成長していく際には、その意識の矢印を相手の向けて、相手の立場で考えて、適切なコミュニケーションや仕事の進め方のコントロールができてきます。
マネジメントのスキル云々の前に、実はこの意識の矢印の向きを変える事が出来る事どうかがリーダーとして第1歩を踏み出す上でとても大事だと思います。
2.相手のところまで降りて迎えにいく
相手に矢印を向けるために、前提としてリーダーは相手のところに降りていって迎えにいく意識を持つことが大事です。
リーダーは立場が上です。立場の上の人に下の人が合わせるということが言われがちですが、立場の上の人が下の人のところにおりて言って迎えに行ってあげる意識を持てるかどうかが近道だと思います。
例えてみると、高い位置にいて全体が見晴らしがいいポジションにいるのです。メンバーは相対的に低い位置にいます。仮に先が崖があったとしても必死に進んでいるときは見えていません。しかし、リーダーは高い位置にいて俯瞰して見えるので、先に崖がある事に気づけます。だからこそ、メンバーの位置まで降りていってあげて「先に崖があるからこっちに行こう」と迎えに行ってあげるのです。
3.AかBかではなく、Cをつくる
リーダーが意識の矢印を相手に向けると言うことの最大のポイントは相手の立場になって、相手が何を考えていたり、何を求めているのかを理解していくことです。これはリーダーに限らずできるようになると仕事が円滑に進んでいきます。
相手に意識の矢印が向くと、相手と自分の違いを理解できます。難しいのは相手と自分が同じとケースの方がレアである事です。
その際には3つ方法がある事を覚えておく必要があると思います。
相手のAの合わせる、自分のBに合わせてもらう、そして、AとBを踏まえて一緒にCをつくるの3つです。
相手との相性やシチュエーションに合わせてこの3つを意識的に選択出来るようになっていくとリーダーとして成長していけると思います。
AかBではなくCをつくることが出来ればどんな場合にも対応出来ると言うことを強調しておきたいと思います。
4.ヒトではなくコトに意識を向ける
AかBではなくCを一緒につくることができればリーダーとして対応力が上がります。
しかし、現実は仕事の進め方やコミュニケーション方法などリーダーが今まで積み上げてきたやり方をメンバーに意識、無意識的に押しつける事が多いのが事実ではないでしょうか(つまりリーダーのやり方Bを正しいやり方とする)
リーダーの方が仕事ができるとすると、もちろん、その方が正しいと言うことも多くあるのですが、メンバーがそれについてこれない場合もあります。その時にリーダーが感情的に怒ったり、詰めたりしてしまうとなかなかメンバーが育ってきませんし、リーダー自身も成長していきません。
多くのなりたてのリーダーの現実の苦悩はこの辺にあるように思います。
その時にリーダーが持つ視点として大事な事は、出来ない事やうまくいかない事の原因をメンバーというヒトに向けず、仕事の目的に向けて最適なやり方は何かというコトに意識を向けることです。
ヒトに意識を向けると、なぜ自分の言うとおりにできないか?という事に対してネガティブな感情が発露されがちです。(メンバーを怒ったり、つめたりするのはこの感情の発露出ある事が多い)
しかし、ヒトではなく、仕事の遂行というコトに意識を向けると、結果としてそのやり方がうまく機能しなければ、やり方を改善するという合理的な行動に繋がっていきます(Bがだめなら、Cという考えに切り替わりやすい)
5.リーダーは永遠にメンバーと向き合い続ける
今回のエントリーはリーダーとして悩んでいる人や組織、そして特にMinimalのリーダー達に向けた手紙のような気持ちで書いています。
そして、私自身も一人のリーダーとして今も悩み続けています。
仮に100名メンバーを持って経験を積んだリーダーとしても101人目のメンバーにはこれまでと全く同じやり方は通用しません。
一人として同じ人間はいないので、リーダーは永遠にメンバーと向き合い続ける必要があります。
しかし、多くのメンバーと向き合いながら、Cの選択肢をたくさんつくっていくと、自分の引き出しが増えていき、多様なメンバーに対してたくさんの手札をもって接していくことが出来るようになっていきます。
今回はマネジメントスキル的なことや、事業スキル的なことには触れませんでしたが、その手前にあるマインドチェンジを私なりの経験でポイントをまとめてみました。
全てのリーダーの皆さんに少しでも参考になれば幸いですし、私自身も日々リーダーとして成長できるように努力していきたいと思います。
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