カンブリアナイト16(後半)
EDGEofにてカンブリアナイト16を開催しました。その内容ご紹介の後半です。
カンブリアナイトの趣旨と内容(前半)は、下記にてご覧ください。
https://comemo.io/entries/10564
4)Re-al
リアルハプティクス。遠隔地にも触覚を伝達できる驚異の技術。力触覚による制御は、世界を一変させる可能性を持つ。その技術を活用した義手が登場。
ものの制御には、位置制御と力触覚制御とがあります。例えば、位置を制御する仕組みで生卵をつまもうとすると、1ミリ足りなければ届かないし、1ミリ締め過ぎれば割ってしまいます。しかし、触れてからの触覚によって力の入れ具合を調整できるため、どのような形状のものであっても、壊さずに、的確に触れることができます。視覚と聴覚の伝送の歴史は古いのですが、この力の触覚をそのまま伝送することが、ようやくできるようになりました。すでに宇宙から教育まで様々な領域での応用が検討されていますが、まだまだ可能性があるものだと思います。
5)Sollation
”あなたが有意なのは五感ですか?六感ですか?” カンブリアナイトお馴染みの臨床心理士とその専門チームによる心の機能診断。カンブリアに参加された皆様の五感と六感を見える化し、クリエイティブなコラボレーショントークを加速させます。
心理学とテクノロジーの組み合わせは、これから世界的に注目される領域です。心の状態を計測できる可能性のあるセンサーが次々に生み出されてくる中で、そのデータの解釈を行うための教師データ作成から、実際の介入にいたるまで、心理学の領域には大きな期待が寄せられています。カンブリアナイトの運営を毎回サポートしてくれているSollationは、そうした心理学とテクノロジーの関係をとりもつスタートアップです。今回は、会場内にて、参加者のコミュニケーションを加速するための仕掛け展開してくれました。案の定、参加者の多くがアイディア発散系であることが明らかとなりました。
6)TOUCHY
触れ合いを誘発するテクノロジーアート。触れて驚き笑いが起こると心が通う。アートの文脈から教育やビジネスへ。大きく広がるその可能性を体験できる。
様々な国でパフォーマンスを展開するアート活動で、僕がもっとも印象に残っているのは、自閉症のこどもとのコミュニケーションです。TOUCHYは、目の部分が塞がれたヘルメットをかぶっています。目の前の相手が、TOUCHYの肌に触れることで、その目が開きます。そのときユニークさに、全員が驚き笑顔になります! そして、10秒間見つめていると、写真が撮影されます。自閉症のこどもとの体験では、そのお母さんが何年かぶりに笑顔でこどもとふれあい、カメラ目線での笑顔の写真が残りました。この体験をどうすれば世界に広げていけるのか。継続性を実現するためのビジネスデザインがここには求められています。
カンブリアナイトは、幅広い領域の人が、「手を組むことによって未来を変えていこう」という想いを軸に集う場です。
ご興味ある方は、ぜひFacebookの「カンブリアナイトグループ」にご参加ください。
https://www.facebook.com/groups/cambriannight/?ref=bookmarks
カンブリアナイトについて、インタビューを受けた動画がEDGEof MEDIAにて掲載されています。
注意:カンブリアナイトは飲酒を伴うカジュアルな関係性構築の場です。イベント中のインタビューであったため、赤ら顔です。ご容赦ください。
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