脱Adobe税!?グラフィック作成ソフトAffinityシリーズが便利で良心的
元デザイナー、現アーティストの市原えつこです。
大学生の頃からAdobeソフトをいじりはじめ、会社員時代もUIデザイナーとしてAdobeを使い続けてきたのですが、買い切りができず定期的に税金のような使用料を払い続けるサブスクリプションモデル(CC)になってからは釈然としない気持ちをかかえていました。
なんだろう、この「クリエイティブ業界の税金」感……
本当にAdobeソフトが必要な業種なのか見直し
自分の本業がグラフィックデザイナーなど高頻度でAdobeソフトを利用し、高品質なビジュアルをつくるような職種ならばAdobe課金は全然いいんですが、よくよく考えると現在はアーティストとして様々なテクノロジーを利用し物理的に動く作品をつくることが仕事。
↑死後49日間だけ共生できるロボットなどつくってます
平面ビジュアルの作成は、ポートフォリオやちょっとした営業資料の作成、プロジェクトのための画像加工をする程度で、本格的にデザイン作業をすることは年々少なくなっています。
(むしろUnityやArduino、TouchDesignerとかプログラミング関連アプリの方が利用頻度が高くなっていきそうだし、家庭用ロボットとかVRゴーグルとか電子パーツとかハードウェアの方にお金をかけたい)
なお海外では特にスタートアップのWebやUIデザインの領域で徐々にAdobe離れが始まっている模様。SketchやFigmaなどが代替ツールとして人気なようです。
Affinityは軽くて丁度良い、しかも廉価な買い切りモデル
Adobeに代替できるアプリケーションはないのか?と調べているときに出会ったのがAffinityシリーズ。
試用してみましたが、使用感はほぼアドビ製品。ほとんどのショートカットも使い回せます。
なおかつ動作がかなり軽くてサクサク動くのと、シリーズ同士の連携がスムーズなことに感動しました。
ラスターデータもベクターデータも同時に扱えるので、今はなきFireworksが好きだった人とかは特に気に入りそう。
しかも本日5/20までCOVID-19下におけるクリエイター支援策として、もともと廉価なソフトウェアがさらに半額になってます。(→追記:Affinity半額セール、しれっと6/20まで1ヶ月延長されました…!90日の無料試用期間もあるので、使用感を試したい方はじっくり試してみるのも良いかも)
ほぼPhotoshop、Illustrator、InDesignに匹敵するアプリを3つ買い切りで1万円いかない。月額課金ではなく買い切りでこのお値段です。ヤバい。
iPadでもサクサク動く
個人的にIllustratorのようなソフト「Affinity Designer」はiPad版もおすすめです。Apple Pencilと組み合わせるとかなりサクサクとベクターイラストが描画できてすごい。ベジェ曲線苦手なので助かる、。
ベクターデータもピクセルデータも同時に扱えるアプリで、少々操作にクセはあるもののiPad上でここまでやれるのはすごい。
こちらも現在セール中で半額になっています。秒で買いました。
デメリットも
Web用途ならば全然問題ないのですが、印刷物をつくるのには向いていないかも?ほとんどの印刷会社がAIデータ入稿なので……(だんだんAffinityデータも受け付けている印刷会社も増えているようですが。もしくはPDF入稿でいけるかも?)
あと日本語サポートもかなりしっかりしているのですが、なぜか縦書きができません。これは地味に痛い。今後アップデートされてほしい点です。日本のユーザー増やしてみんなで要望出したい。
DTPに特化したデザイナーさんとかはまだAdobeの方が良さそうです。
ヒャッホウ!これでAdobeタックスヘイブンや……!!と喜んでます。
動画編集もするのでPremiere Proだけは個別契約中ですが、これも代替ソフトとしてDaVinci Resolveも検討中です。
Premiere ProとAfter Effectがガッチャンコされてるようなプロ向けソフトで、しかも無料という衝撃。
新型コロナの影響で様々な業界に影響が出ているなか、月々自動的に流出するランニングコストは減らすに越したことはないなと……。
この機会に利用頻度、性能、コストを総合的に鑑みて課金するツールを見直すのも良いかもしれません。
現在、新型コロナ支援として様々なクリエイティブツールが割引をしていたり試用キャンペーンをしたりしているので、色々とチェックしてみると良いかも。
※ちなみにAffinityの回し者ではないし、Adobe様の敵ではありません(むしろ昔からお世話になってるソフトウェアで好きだし、Adobeを習得したおかげで新卒就職できました)。
ただ、クリエイティブ業界のソフトウェアが一社寡占状態になってるのはあまりヘルシーではないので、競合がしっかり機能してクリエイターの選択肢が色々と増えるといいな……という思いでこのnoteを書きました😃