企業のキャリア支援はビール・ピザ片手から始めよう
こんにちは。リデザインワークの林です。
様々な企業で、従業員の自律的なキャリア構築に向けて、キャリアパスの設計や、リスキルの支援、キャリア面談、人事ローテーションの再設計など様々な打ち手が検討・推進されています。
また、リデザインワークでは、その支援も一緒に進めさせていただいています。
その中でよく話題になる施策としては、職種別のキャリアパスのルート設計や、ジョブ型雇用へのアップデート、タレントマネジメントシステムの導入によって、一人一人の強みや違いの把握、活用などがあります。
もちろん、それらの仕組みを段階的に整えていくことは重要です。しかし、それらが機能するためには、あるいはもっと大前提で取り組むべきは、会社のソーシャルキャピタルの向上なのではないかと思います。
会社の中で、従業員一人一人が、どれだけ、顔見知りがいて、挨拶できる関係の人がいるのか、何でも仕事のことを相談できる人がいるのか、プライベートも含めて話せる関係の人がいるのか、何かプロジェクトを始めたいと思ったときに始められる関係の人がいるのかなどがとても重要だと思います。
会社の中での人的ネットワークの拡大によって、色々な働き方、色々な職種、色々な価値観の人と触れあえることで熱量をもって、自分の考え方やキャリアの幅が広がっていくと思います。
この会社の中での関係が拡大していくソーシャルキャピタルが高い状態があって初めて、会社の描いたキャリアパスモデルや、スキルの可視化や、know whoの仕組がイキイキと躍動し、命が吹き込まれると思います。
このような取組は、既に中途採用領域で始まっている、「ゆる転職活動」などの事例から学ぶことが出来ると思います。
このような取組によって、従業員の社外のソーシャルキャピタルはどんどん増えていきます。一方で、社内のソーシャルキャピタルは全然拡大していかないとなれば、結局社外に出るというキャリアパスの魅力付けが拡大していくことになってしまいます。
そのため、社内でも仕組みやインフラの設計・構築と同時に、もっとカジュアルに人と人が関係を構築しやすい仕組にも投資していくことが重要だと思います。
まさに、そんなに難しく考えずに、趣味や、出身地、共通に興味のあるテーマでビールとピザ片手に集まれる場をたくさんつくっていくことからスタートだと思います。
Goldilocks社のように、会社の中でのソーシャルキャピタルの向上を支援する会社も出てきています。
企業のキャリア支援は、是非、ビールとピザ片手から始めましょう!!
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