被拐高峰期又来了_人贩子的最新5种骗术_必须告诉孩子_-_每日头条

進化する中国の誘拐対策。AI活用により98%を阻止

先日このニュースが話題となりました。

警察がテンセントのAIシステムを使って18年前の誘拐事件を解決した話です。彼が誘拐されたときはまだ3歳で、その後18年経って親の元に戻ることができました。

3歳だった子供と18年間会えずにいたら、たとえ親だとしても人間では恐らく見分けることができないと思います。

しかし技術の進歩は凄まじい。テンセントのAI技術を用い、幼い頃の写真から現在の顔を予想し、同一人物であるかどうかを判定したとのこと。(もちろん最終的にはDNA鑑定で判別した)

もう何年経っても整形しても逃げ切ることはできないのかもしれません。これは以前からずっと皆さんと共有したかった内容です。(画像認識についてはまた別途書きますね)

■中国の誘拐事件について

日本のみなさんは信じられないかもしれませんが、国連児童基金会の統計によると、毎年世界中で120万以上の児童が人身売買目的で誘拐されています。

中国では数は減ってきたとはいえ、残念ですが今でも誘拐事件が起きます。これについて書き始めると趣旨が変わってきちゃうので別noteにすることにしますが、様々な場所、目的、手口で誘拐が行われるのです。

こちらを別途書きました!

■公安と中国企業の取り組み

こちらでは6月1日は子供の日です。今年の子供の日のちょっと前、中国の公安部が発表した数字が話題になりました。

「公安部とアリババが共同開発した誘拐対策システム「団円(团圆)」がリリースされてから3年間が経過した。その間、児童の失踪通報は3978件があり、合計3901名の失踪児童が見つかり、探し出す確率は98%に達した。」とのこと。

このシステムについて、中国国内で知っている家庭はわずか20%くらいしかないそうです。僕も全く知らなかった、そしてこれを読んでから注目してリサーチしました。

■驚異の「团圆」(tuanyuan)システム

調べてみたところ、この「团圆」(tuanyuan)がビッグデータを活用して複数の組織と企業が連動しているシステムであると知り驚きました。

これは中国の難しい事情もあって、中国でしかできないことかもしれませんが、是非みなさんにも知って欲しい。

「团圆」システムは中国公安部刑事偵察局反誘拐オフィスとアリババが共同で立ち上げ、アリババが開発したシステムで、正式名称は「公安部儿童失踪信息紧急发布平台(公安部児童失踪情報緊急公開プラットフォーム)」です。

子供の失踪や誘拐事件があったときに、中国のネットユーザーがよく使う25以上のアプリに情報発信される仕組みです。

確かによく使うアプリばかりで、僕もこの中の10個はインストールしてます。これで9億以上の端末がカバーされているそうです。

■「团圆」(tuanyuan)システムの仕組み

これは誘拐発生後から、システムがどのように働くかのフローチャート。説明します。

一般人から児童の失踪や誘拐に関する通報があると、警察が確認できた情報をシステムにアップロード。事件現場特定範囲内の警察や、タオバオ、アリペイ、微博、头条、百度などのアプリのユーザーに捜査協力の情報を発信します。

他の研究員たちにも聞いたところ、みんな少なくとも2、3回は捜査協力情報を受け取ったことがあるとのこと。

そして↑画像の下の方の円のところ、情報をプッシュする範囲は失踪時間に関係があります。
・失踪1時間以内の通報は、半径100キロの警察と一般市民にプッシュする。
・失踪2時間以内の通報は、半径200キロの警察と一般市民にプッシュする。
・失踪3時間以内の通報は、半径300キロの警察と一般市民にプッシュする。
・失踪3時間以後の通報は、半径500キロの警察と一般市民にプッシュする。

警察だけではなく、一般市民にも情報をプッシュするところがポイントで、先程書いた実績も実は93%が市民による情報提供で見つけたものだそうです。

■実際にはどんな情報が送られてくるのか

調べてみました、画像でそれぞれ紹介します。

まず、警察が利用するアプリでは、团圆で誘拐情報を確認することができます。

そして市民たちは一般に使われてるアプリからこのような情報が受け取れます↓

↑ナビアプリ「高徳地図」の場合。10歳の女の子が...で失踪したって情報がプッシュ通知されてる

↑「アリペイ」の場合。いつものTOPページの下の方に、公安部から11歳の男の子が失踪したよって情報が差し込まれる

↑「百度地図」の場合。失踪した子供の緊急通知ってページが用意されている

そして、実際に届く情報はこのようなもの↓

名前や年齢、身長や体重、顔写真、失踪した場所とそのときの服などの情報が書かれてます。

■みんなが一丸となって誘拐と戦う

先日の例ですが、北京で子供の誘拐事件があったとき、1時間以内通報で、失踪情報は北京と北京の周りの街に発信されました。結果、誘拐犯は50キロも逃げることができずに見つかりました。

例えば「饿了么」(ウーラマ、中国の出前アプリ)の場合、300万人の出前を配達する配達員たちにも情報が届きます。

ほかにもタクシーの運転手や中国のECサイトを支える配達のお兄さんたちなど、たくさんの人が失踪した子供たちの写真と情報を見ることができる仕組みを官民一体で作っています。

監視社会ということで中国へのネガティヴな意見が多いかもしれません。でも日本のように安全ではなく、皆が一律でない中国を同じように考えることはできません。

日本は安全で監視など必要ない社会であり続けて欲しいですね。

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(参考資料)

https://zhuanlan.zhihu.com/p/71042996

https://zhuanlan.zhihu.com/p/72156086

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