日本は『間違えない達人』の量産制度になっている。 ~ 一言切り抜きfrom日経#224
昨日、ノーベル賞受賞者、過去3人の、受賞後の記事から切り抜いた名言を11連発で共有した。
この言葉はどれを見ても、よーし、自分も仕事頑張るぞ〜、と思うようなものに違いない。
が、常に日本への警告を含んでいる。
基礎研究費や若手の研究費を増やさないと、日本はヤバイという話と
もう一つは「好奇心」の話。
好奇心を持って、好きなことを突き詰めよう、というのが共通しての、子供たちへのメッセージだが、
そもそも、それを大人たちが摘んでいるのが問題だ。
例えば。
日経朝刊10月18日、南場智子・DeNA会長の「成長導く起業支援を」の記事より一言切り抜き。
間違えないファーストに、好奇心はあるわけがない。
もう少し後ろまで引用しよう。
日本は『間違えない達人』の量産制度になっている。人のやらないことに夢中になるのが起業家の条件だ。多様な人材をまとめるリーダーを育成するため、自分の情熱を共有する一方で他人の個性も尊重する力を養うという観点も欠けている。
全文はこちら。
間違えない達人の量産制度は、会社に入ってからの教育の雰囲気があるが、もちろんそれは学校から始まっており。その原因となるような教育現場の記事を、さらに追い討ちをかけるように切り抜く。
強烈な一言だから、ここだけまずお見せしたが、
もう少し前から切り抜くとこうだ。
何のため?
全く教育が目指す目的がわからない。
学習指導要項が悪いのか?
そこには「生きる力」を育むと書いてあるが、
こんなに理不尽なことをされても、生き抜く、ための、理不尽なレッスンを受けさせているとしか思えない。
その記事のタイトルはこれである。
全文はこちら。
先日、佐賀県の教育委員会から、佐賀の高校生250人に、「プレゼンの中身の大切さ」について話して欲しい、というオーダーがあった。
それでこういう風にした。
よかごとしゅう、というのは、佐賀弁で「いいようにする」「自分が思うように勝手にやる」という意味である。
プレゼンの中身なんて、自分が思うことを言うことなんだから、誰にも気を使わず、思うこと言いなよ、とメッセージをした。
その中で、さらに言いたかったのはこれだ。まあいつもいうことだけど
アクティブラーニングとか言って、答えのない授業を、とか言いつつ、すぐ大人は答えを求める。
教科書に書いてあることすら、変わるのに。
だから、気を付けろと。言った。そのことを教えてあげとかないといけないと常に思っている。
謎。だから、好奇心が湧くわけで。
自分が思うようにして良いから、モチベートされるわけで。
正解が決まっているなんて、好奇心が湧かない。
そして、最後にこう言った。
好奇心を摘もうとする大人ばかりではない。
が、そういう大人にあったら、蹴散らして欲しい。
国の、組織の、若者の、成長の芽を摘んでいるのは
そう言う杓子定規な大人たちだ。
そして、好奇心第一で動くからこそ、成果が出ることを、
みんなで証明して、グーの根も出なくしなくては、いけない。
僕らがやってきた電通Bチームは、2014年7月の発足時から
ずーっと部の方針は「好奇心第一」「Curiosity First」でやってきた。
電通をやめて、今、やってる会社も、似たようなものである。
Visionを言うとパクられるから、言わないけど。
面白おかしく生きようとする仲間で、
もっともっといい仕事をして、証明しなくてはいけない。
「好奇心」が勝つと言うことを。