中国で5G通信の加入者数が1億人を突破したことを皆さんはどう思いますか?
先日、中国の5Gユーザー数が1億を超えたとの記事がネットで話題となりました。
話題になったのはネガティブな意味でです。そして、その理由は「身近ではそんなに普及してないような気がするから」です。
記事によりますと、2020年6月30日までに中国移動の5G契約数が7019.9万、中国電信の5G契約数が3784万、中国連通は未公表ですが、全体では1億以上の契約数があります。業界の予測では少なくとも1億2000万の5G契約数があるとのこと。
(中国の3大キャリアと5Gの料金ついては以前紹介しましたね↓)
別の記事で、7月23日に中国工信部が発表したデータによると、6月末までに6600万台の5G端末がインターネットに接続しているとのこと。ちなみにデータからは5Gスマホの出荷台数は8623万。
つまり、5Gのプランを契約したのに5G対応のスマホでないから5Gの利用がまだ実現してないユーザーが多数いることがわかります。
その理由は少なくとも2つあります。
1.iPhoneはまだ5G対応ではない
これはiPhoneユーザーが多い日本の方はご存知ですよね。中国はiPhone苦戦とはいえユーザーは一定数います。
また、JDで調べたら現在一番安い5Gのスマホは2万円程度でした↓
リーズナブルな価格でビックリ。5Gでないとできない何かが出てきたら、対応してないことは致命的になってくるかもしれません。
2.お得なプランがあるから、5G対応スマホでなくてもとりあえず乗り換えましょう
これは日本でもあるんでしょうかね?キャッシュバックや端末補助があってお得だから5Gにしようってケースは無視できないと思います。
↑例えば中国連通の場合、月に69元(約1050円)で5Gのプランにレベルアップできます。
↑また、キャンパスプランでは300元(約4600円)で一年間利用可能です。学生または教師限定と書いてますが、実際には大学内の店頭に行けば大丈夫です笑
端末もプランも安いのに、みんなが積極的に乗り換えない根本的な理由もあります。
それは、今の時点では正直5Gに乗り換える必要を感じないから。
高速で秒単位で映画のダウンロードができるといっても、多くの人はそんなに頻繁に映画をダウンロードしません。今まで利用しているアプリは4Gでも十分自由に使えますから、5Gにする意欲がまだ高くないです。
そしてコロナの影響もあります。自粛によってリモートが増えていて、WIFIを使うことが増えたので、5Gどころか4Gのプランもなかなか使いきれない。
また、過去の経緯も影響しています。中国では4Gを普及させていた時期には、普及率が高ければ高いほど接続が良くなったり、料金がさらに安くなりました。その時のことをみんながはっきり覚えているので、様子見する人が多いです。
でも、5Gは一般ユーザーへの普及がイマイチでもビジネスにはどんどんポジティブなインパクトが出ています。例えば報道や中継のKOLに新たなチャンスを与えています。
以前に紹介しましたが、コロナ専用病院の建設に関する中継も毎日24時間5Gで行われました↓
先日、中国政府が成都のアメリカ大使館を閉鎖した時も大使館前からずっと5GLive中継をやってました。
5Gの普及が思ったほどではないと書いてきましたが、それでも1億人って日本の人口と同じくらいの人は使い始めてるわけです。5Gを使ったキラーコンテンツをどこが最初に生み出すのか、次のiPhoneは対応されてるのか、注目したいです。
(参考資料)
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