見出し画像

「キャラ」を育てて社会に解き放つー個人として活動を発信するにあたっての基本準備

日経COMEMOでは「ジョブ型雇用社会」「リソースの流動化」「ギグワーカー・フリーランス人口の拡大」の時代に向けて、個人として活動していくためのノウハウや心構えを色々と書き続けているのですが、今回は「自己発信」や「ブランディング」のベーシックな準備について書いてみます。


会社組織の一員の時は「会社」という大きなブランドイメージを借りることができるのですが、個人で活動していく際には「自分」という零細ブランドをゼロから立ち上げて育てていく必要があります。なかなか気の遠くなるプロセスですが、しかしこれはワクワクして楽しい作業でもあります。

個人としての活動歴が長い方は当たり前にやってる内容だと思うので改めて書くほどじゃない気もするのですが、これから一人でも活動していこう、というステータスの方の参考になるかもと思い、基本事項をまとめてみました。

社会に放つキャラ設定をする

自分を世に打ち出していく際に「キャラをつくれ」とまでは言わないのですが、素の自分に対して多少の「味付け」「デフォルメ」的なものは必要かなと思っています。

画像4

ドット絵:kazuki takakura

私はキャラ設定やマーケティングにすごく長けている方ではないのですが、素の状態でものすごく尖った容貌や性格でないこともあり(まじで普通の人)、自分の興味範囲や作家性を象徴するものとして「テクノロジー巫女」的な設定でキャラクターや世界観をつくっています。
上のドット絵もそうですが、「キャラ化してアイコニックにしやすい&覚えてもらいやすい」工夫として衣装も揃えています。

また思春期からずっとアーティストと社会の接続のようなものに興味を持っていたり、プロパーな会社員を長くやっていたこともあり、「企業との協業が得意なアーティスト」というイメージ付けやポジショニングを無意識に行っている気が(アーティストなのに日経さんでノウハウ記事を書いているのもそういった理由もあります)。


自分の本質的な興味・性格・スキル、需要やマーケットのバランスをみながらキャラクターを設定し、セルフブランディングを行う際の軸にすると色々と話が早いです。

自分のウェブサイト、活動用のSNS一式を用意する

2020年現在はこの考え方は若干古い可能性もあるのですが(Instagramやnote、YouTubeとかをポートフォリオがわりにしてる人もいるだろうし)、「個人のWebは作れ、Webは作るのだ、、、」と何かしらの活動を始める人には口をすっぱくして言っています。

会社のウェブサイトとかに自分の存在は掲載はされてるかもしれませんが、
自分のドメインで、自分の切り口で紹介する場があったほうが自由度が高いので、自分の芸能マネジメント事務所で所属タレントをプロデュースするようなイメージでWebをつくったほうが世界観を伝えられるし、色々と仕事の進展などの話が早いんじゃないかなと。

今のウェブサイトはこんな感じでWordpressを使ってビジュアル重視で構築しているのですが、

会社員時代(副業アーティスト時代)につくってたウェブサイトはこれ。Tumblrを使って簡素につくったものですが、当時は充分機能していました。

なぜWebサイトが重要かというと、まとまった実績まとめ、プロフィールや連絡先があった方が圧倒的に仕事依頼がしやすいからです(そういう意味ではnoteの仕事依頼ページとかでも充分かもしれないけれど、独自ドメインのWebサイトだとサイトデザインで世界観を作り込めるのが良い)。

ポートレート写真マジでめっちゃ大事

個人で活動するにあたり、オンラインでの「顔」となる宣材写真は大事です。普通にスマホで撮られたものでもいいのですが、プロのフォトグラファーが撮影したものになると格がグッと上がるので、気合入れて活動したいときにはここに投資するのはかなり良いと思います。

なお自撮り写真は個人的におすすめしないです(相当セルフィー慣れしてる人ならいいかもですが、、、偏見かもしれませんが、特に男性だと地雷臭が漂ってしまうような……🤔)

写真を撮影するときには、「なんとなく撮る」のだともったいなくて、「これからどういったイメージで見られたいのか」を考えた上で撮影するのが良いかと思います。
2014年に活動を始めた当初、友達のフォトグラファー(黒羽政士さん、今では様々な記事で引っ張りだこの同世代のとても腕利きの写真家さんです)の作品に協力したお礼にアー写を撮影してもらった時、当時「喘ぐ大根」という作品がバズっていたので、ノリで大根を持ち込もうとしたら
でも市原さん、これからもずっと大根で行きたいの?」と問われ、「た、確かに……」と思ったのでストレートに巫女でいきました(ナイスツッコミ、その後また作品の方向性が変化していったので、まじで正解だったと思う)。

画像2

あとはインタビュー受ける時に写真家さんに撮っていただいた写真がすごく良かった場合は媒体に交渉してアー写やSNSのアイコンとして使用させていただくこともあります。

20代の終わりでアーティストとして駆け出しだった頃は「舐めんな殺す」と睨みをきかせながら撮っていただいたものを使っていたのですが(撮影は吉次史成さん)、

画像1

殺意を込めながらカメラ目線をしてました

30越えて少しずつ実績もできてきた今さらにツッパると怖すぎるかなと思い、、特に今年は世情がどんよりしていることもあり、最近は楽しそうなアイコンに変更しました(こちらはドイツのプロ写真家、Yves Krierがコラボレーションとして撮ってくれたもので、非常に海外ウケがいい)。

画像3


いくつか素材の候補がある場合は、自分の今の実績、パブリックイメージ、引き寄せたいタイプの仕事とのバランスを鑑みつつ写真選びをするのが良いかと思います。

役に立つことも発信する

ものすごく容貌が良くて顔面の時点で需要があったりキャラが立ってたりカリスマ性がある人は別ですが、普通の人があまり俺俺俺おれオレオレ主張しても大抵の人にとっては興味ない(もしくは、数少ない自分にものすごく興味のある人にしか刺さらない)情報なのが現実です。

なので、自分の作品や純粋な活動を発信するのはもちろん大事ですが、それだけではなく役に立つ情報も発信すると影響力がつきやすい傾向があります。
私の事例だと、独立して無事に1年乗り切ったタイミングで"社会への恩返し活動"として会社を辞めて独立したいフリーランス志望の方に向けてノウハウを色々とブログに書きまくっていた時期があったのですが、その時期はSNSのフォロワーがグッと伸びました。


ひとくちに「役に立つ」と言っても様々な切り口がありますが、自分が想定している層に何かしら貢献できるものを発信していくとプレゼンスが上がっていきやすいのではと思います(私がいま書いている記事も、ある種それに該当するかもしれません)。

何事も場数は大事、トークも経験次第で鍛えられる

会社員時代の仕事はデザイナーとして内勤、営業先でトークをする必要もなく粛々と作業をしていればよかったのですが、個人で活動するとなると自分自身で営業・交渉したり、人前で話さないといけない場面がめちゃくちゃ増えていきました。

もともとプレゼンテーションをしたり人前で話すのは大の苦手なのですが、それでも少しずつ草の根活動で場数を踏むうちに適応していき、今では生業のひとつになっています。

上の記事でも書いていたのですが、「1スライド1メッセージ」がコンセプトの高橋メソッドがめちゃくちゃ便利なので多用しまくってます。アドリブ下手でも安心!
話すのが苦手な方でも、こういう「膝サポーター」的なメソッドがあれば乗り切れたりするので、それで成功体験を少しずつ重ねるうちに慣れていくと思います。


こういった発信やセルフブランディング的なものについては自分自身いろいろと試行錯誤しアップデートているので、またよりマニアックな情報を(もしかしたら有料の袋とじコンテンツかもしれませんが)まとめていきたいと思います。
(そういえば2017年の記事ですが、『メディアの釣り方』なるゲスいnoteも書いていたので、こちらもご興味のある方はどうぞ)


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
note.user.nickname || note.user.urlname

ご覧いただきありがとうございます!頂いたサポートは新たな自宅エンタメの試作費に使わせていただきます😎

ありがとうございます!大変励みになります。
62
メディアアーティスト、妄想インベンター。弔いロボや喘ぐ大根、仮想通貨奉納祭など謎の発明品多数💡文化庁メディア芸術祭優秀賞、アルスエレクトロニカ栄誉賞、総務省異能など。 日本経済新聞COMEMOキーオピニオンリーダー http://etsuko-ichihara.com/