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変化が当たり前になる世界だからこそ、働く”Will”を見つめ直したい

昨日いつぶりになるかわからない外食をしました。

早い時間からの開始だったのではじめはお店にほとんど人はいなかったのですが、ディナータイムになるとあれよあれよと言うまにお店は満席に。もちろん窓が空いていたり、テーブルの間隔が空いていたり、あちこちに置かれた消毒液などが元の日々との違いを物語っていますが、それでも通常の休日の夜のレストランの一時を久しぶりに体験して不思議な気分になりました。

そして働き方も通常に戻りつつあるようです。今朝のニュースをみていてもそうですが、満員電車の状況は変わらないそうでTwitter でもトレンド入りするほど。政府もリモートワークを引き続き推奨しているにも関わらず、そう簡単に「では全てリモートで!」となりづらいのが現状です。

損保ジャパンが実施した調査でも、「72%が外出自粛の要請前と比較して働き方を変えたいとの意向を示した。」とのこと。ここ1ヶ月で様々な調査が出ていますが、それぞれ細かい数値は異なるものの、全体的にはリモートワークは歓迎、と言う方々は多そうです。

ではなぜ進まないのか。大きな理由はIT環境の整備の部分にあります。

制度の話もさらにディスカッションが必要ですが、そもそも社内システムを含めた環境の整備が整っていないため、やりたくてもできないと言う企業が多いのが現状です。緊急事態宣言中も、自宅の通信環境が整っていなくて仕方なく出社されたケースや、社内システムが一部しか対応していなくて思うように仕事ができなかったと言うケースもよく聞きます。

IT投資がますます大事になってくるのですが、「いやそんな急に言われても・・・」と言うのが担当の方の本音だと思います。そこでこんな記事が。

上場企業のうちデータ取得可能なサンプルを従業員1人当たりのソフトウエア額の大きさで5つのグループに分けた。結果、ソフトウエア投資額の大きい企業ほど労働生産性が高くなっているのが分かる。ROE(自己資本利益率)も高い。
この従業員1人当たりのソフトウエア投資額と株価の関係を見ると、有意に正の関係が見られる。つまり、従業員1人当たりのソフトウエア投資額が大きい企業は株価も高くなるということである。

新型コロナウイルス感染拡大はきっかけの一つでしかありません。ここ数年、グローバルにはずっと前からどこでも働ける仕組み作りは進んできました。今回のは変化をグッと進めるための一つのきっかけで、このきっかけをどう使うか、どう変化するかによって今後の企業のあり方や、働く人々との関係性がさらに変化していくのではないでしょうか。

コロナ禍での変化、特にリモートワークについてはスタートアップの方がやはり変化は早く、「まぁスタートアップだしね」と言っていた方々も日立製作所のニュースには驚いたはずです。

設備投資は簡単な話ではありません。一時的なコストになることは間違いないし、コロナ禍でビジネスの状況も劇的に変化し、さらに経営のスリム化を進めてきた経営者の方からするとそんな一気に言われても、となるはずです。しかし記事にもある通り新型コロナウイルス感染拡大だけではなく、少なくとも東日本大震災のあたりから、災害に備えてのBCP(事業継続計画)の話をしてきたはずです。

そして従業員も「リモトーワークがいい」と声をあげ、会社がその環境を整えてくれないことを嘆くだけではだめだと思います。今だからこそ自分のチームで、部署でテストの提案をしたり、リモートワークでどんなことが可能になるのかを話していく必要があります。

at Will Workの"Will"には、社会・企業・個人それぞれのWillが働く環境には必要、と言う意味を込めています。これからの働き方を考えていくときには、3者の視点をしっかり考えていかなければいけないと思います。

新型コロナウイルス感染拡大がきっかけになって、これからの働き方を考える人は格段に増えました。リモートワークはわかりやすい変化の一つ。でもこれからの働き方の基礎の一つになることは避けられないと思います。大事なのは、そのベースとなる部分をどう作るのかですが整備はゴールではありません。整備したその先、リモートワークが当たり前になったときに私たち一人一人がどんな働き方をして、企業・社会に貢献していくのか、最も基本的なところも改めて考えるいいチャンスではないでしょうか。


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