足腰の強さも垣間見れる
世界的に金融市場が不安定化して大幅な円高が進行したことからすれば、大企業製造業の景況感悪化は仕方ないでしょう。
また、株価下落に加えて大雪や野菜価格の高騰で消費者心理が圧迫されましたから、大企業非製造業の悪化も頷けます。
更に先行きの悪化は、円高・株安に加えて、トランプ政権の保護主義的な動きを反映しているものと推察されます。
そんな中、個人的には中小企業の現状判断指数が悪化しなかったことに注目しています。
おそらく背景には、内需関連が多い中小企業にとって円高は必ずしもマイナスではなかったことがあげられるでしょう。
また、販売価格DIが現状先行きとも明確にプラスになっているとおり、企業が値上げできつつあることもプラスに効いているかもしれません。
更に、今年度の設備投資計画がこの時期の調査にしては異様に強かったことも、これまで曲がりなりにも戦後二番目に長い景気回復を続けてきたことは伊達ではなく、かなり日本経済の足腰の強さも所々に垣間見れた結果といえるでしょう。
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL29HDI_Z20C18A3000000/
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?