しあわせ憲法
日本国憲法が20世紀後半に方向付け、強い影響を与えたように、21世紀を方向付ける憲法があるべきではないか。こんな思いをもった。
きっかけは、旧GHQの日本国憲法を作成した部屋(第一生命の本社ビル)で、「幸せと経営」に関するフォーラムを行ったことだ。しかも、その部屋の近くには、マッカーサーの執務室や吉田茂とマッカーサーが会談した応接室が75年前のままに残っている。
空間は人をインスパイヤする。フォーラムの参加者も、私も、空間に力をもらった。
その結果生まれたのが、「しあわせ憲法」だ。
この思いを是非感じて欲しい。時代は動いている。
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しあわせ憲法 (草案)
前文
我々は、人類の究極の目的である「幸せ」の実現のために、これまで培ってきた人類の英知をあまねく結集し、この崇高な目的のために邁進する。
このために、社会の新たな物差しを打ち立て、直面する格差、高齢化、気候変動、教育などへの挑戦にも立ち向かい、来たるべきより良き社会の実現を目指す。
第1条(基本原則)
「人を幸せにするか」を、あらゆることの「物差し」にする。
第2条(行動理念)
第1条において「物差しにする」とは、あらゆる活動や判断において、「人を幸せにすること」を増やし、一方「人を不幸にすること」を減らし、そのための手段として、お金、物財、人財、情報、知識などのあらゆる手段や資源を活用することである。
第3条(事業の意味)
第1条に従えば、あらゆる公共政策や行政は、それが「人を幸せにするか」を物差しに行い、あらゆる事業活動、即ち、金融取引(融資、出資他)も、商品やサービスの開発、製造、流通、提供も、それが「人を幸せにするか」を物差しに行う。
第4条(対象の範囲)
第1条において「幸せにする対象」は、事業活動においては、顧客、従業員、供給業者、株主などの関係者全体に加え、これらの人たちが大事にし、関わり合う家族、地域、自然環境、文化などのつながりの網の全体とする。
第5条(英知の結集)
以上を進めるにあたり、哲学、物理学、生物学、心理学、経済学、経営学などの「学問」と、人工知能やITなどの「技術」と、未知の領域に挑戦する「事業」とそこから生まれるデータなど、人類のあらゆる英知とデータとを、分野の垣根を越えて統合して推進する。
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