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スタバのラテ、シンガポールでは約700円 住む国による物価と賃金の違い

年末年始に海外旅行に行く人も多いかもしれません。ハワイなどでは外食代などが高くて驚く日本人が増えているようです。家族3人で軽食を食べたら、1万円程度かかるということもよくあるからです。

世界中に店舗のあるスターバックスの値段も国によって大きく異なります。例えば、スターバックスラテ(トールサイズ)は日本では490円ですが、ニューヨークでは約770円、シンガポールでは約700円です(S $7.1)。日本でオーダーをすると、安く感じるのでベンティサイズをオーダーすることもあります。それでも580円とシンガポールのトールサイズに比べて安いからです。

こんなにスタバのラテが高くてはみんな普段からコーヒーを飲めないのではないかと思われますが、シンガポールではスターバックスは中心部には一つのモールの中に2つ入っているほど、歩けばスタバにぶつかるくらいの店舗があります。収入当たりの単価を考えるとそれほど高額ではないことが分かります。

シンガポールでの平均的な賃金

シンガポールでは世帯月収の中央値が100万円を超えています(統計局 2022年調べ)。これに対して、日本の世帯年収の中央値は437万円(2019年 国民生活基礎調査の概況|厚生労働省)なので、世帯年収の中央値は日本の2倍程度ともいえそうです。

シンガポールでのフルタイムの月収の中央値は2022年は約50万円(5070シンガポールドル 社会保険料の企業負担込)で、2012年の3480シンガポールドルから1.5倍弱上昇してきました(MOM)。これに対して日本の賃金の中央値は399万円で、約20年間でほとんど伸びていません。

このように、日本だけ成長をしていないと、海外の物価に置いてきぼりになってしまいます。普段海外に住んでいると、海外の物価は非常に高いと感じますが、その分、日本に戻った時の物価の安さに驚かされます。ネイルなどのサービス、物の価格などが半額程度だと感じるからです。

もちろん、日本でも2023年は値上げラッシュから様々な値段が上昇しました。しかし、海外での上昇幅は更に大きく、また、物価上昇のスピードほどではないですが、賃金も上昇しています。経済成長をしないということは、諸外国と比べるとおいてきぼりを喰らい、その差が20年、30年で大きく開いていくことを意味します。こうしたことを避けるために、少なくとも資産の一部を外貨にしたり、金利が高い外貨預金や海外の証券などで運用をすることが考えられます。個々人が努力をして、将来の購買力を保ちたいものです。


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