中国若者の電子タバコブーム、いきなりの政策規制でピンチ!?
最近、北京の街で電子タバコを持ち歩いてる若者をたくさん見かけます。それもIQOSではなく、中国オリジナルのもの。北京では室内全面禁煙が実施されてますから、外でしか見かけません。三里屯(北京の六本木みたいなところ)のイベントスペースでの販売イベントもたまに見かけます。
僕もVape使ってるので(タールニコチン無し)、ちょっと興味が湧いてネットで調べてみたらびっくりするほど流行ってることがわかりました。
中国の電子タバコは大きく二種類に分けられます。一つはIQOSのような加熱による非燃焼電子タバコ、もう一つはアメリカのJuulのようなタバコタールをスチームする電子タバコです。
IQOS式の方は、政府が一般のタバコと同じように取り扱ってました。そして今流行ってるのはJuul式。昨年あたりから投資資本に注目され、今年に入ってからベンチャー企業が乱立してます。
↑記事からの資料がものすごく見づらいですが、みんな数千万元、数千万ドルの資金調達を実現。中でも「IJOY」という銘柄は、Aランクの資金調達ではまさかの3億元(約46億円)を実現しました。
今回の電子タバコブームで中国ぽくて面白いなと思うところがあります。Tmallでとある銘柄の電子タバコを見てたのですが、味の選択肢が多すぎてしかもイカれてます!あまりにもタバコっぽくないものが多く、予想もできなかったものが多いです。紹介しましょう。
↑これ、街では男性だけではなく、綺麗なお姉さんも使ってるのを何回も見かけました。本体とリキッド2本で約4500円です。
↑リキッドの味の選択では、ミント、マンゴー、ライチとかはわかるけど、緑豆とか、ジャスミンティー、アイスクリーム、イモ...
いつも想像超えていくのが中国市場です。
↑「IJOY」一回の資金調達で46億円も獲得した銘柄は、個性的な外見になります。買ってみようかな!
↑レギュラー商品にはここでも緑豆味が入ってます。値段はYOOZよりやや高めの6200円前後です。
このブームは新たな展開に。各ブランドはコールタールが含まれないと宣伝するところが多いですが、アメリカもイギリスも、電子タバコが健康への悪影響があると発表しましたね。そして若者間での爆発的な流行は、更に喫煙人口を広めると心配されました。こういうとき中国は動きが早いです。。
2019年11月1日、中国の国家タバコ専売局と国家市場監督総局が共同で《关于进一步保护未成年人免受电子烟侵害的通告》(未成年の電子タバコによる侵害のさらなる回避(保護)についてのお知らせ)を発表しました。11月7日に、衛生健康委員会、教育部(文部省)などの政府機関が《关于进一步加强青少年控烟工作的通知》(青少年の喫煙規制強化に関するお知らせ)を発表しました。
これにより、ECサイトは年齢確認が困難と判断され電子タバコが一切に姿を消しました。実はずっと前にnoteで紹介しようと思ってたのですが、忘れてまして。。そしてまさかの規制でびっくり。
↓今や各メーカーのサイトはこんな感じ。法律上ではポルノサイトが存在しない中国のネットではじめて年齢確認の画面を見ました笑
規制によりTmall(アリババ)やJDなどのECサイトからはなくなりましたが、お店では買えるし利用の規制などはないです。あくまで青少年の利用を禁止しただけ。
でも、なんでもECサイトで買う中国文化なので、ここで販売できないというのは盛り上がってたビジネスにとっては大ブレーキかと思います。今後どういった展開になるのでしょうか。
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(参考資料)