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アプリに覆われた隣国に出張する(WeChatPayを銀行口座なしで利用する方法)

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。前日 #エアポートおじさん の投稿をしましたが、ようやく仕事が終わりまた空港ラウンジから書いております。こんなときに限って、台風が関東直撃とのことで予約していた便が無事キャンセルになり、なんとか後発の便に振り替えることができました。

前回ではウザがられない良きエアポートおじさんになるためには、旅先での役に立つ情報などをシェアすると良いだろうという話をしました。なので、ちょっと中国出張に役立つライフハック的な情報をシェアしたいと思います。

中国のアプリ事情

中国は急速にスマートフォンが普及し、すでに10億台あまりが出荷されています。まわりを見渡せばほぼ全員がスマホの画面をみて何かをしています(このあたりは日本も似たような状況かもしれませんが)。特に利用されているのがチャットアプリの「WeChat(微信)」。中国のLINEと言えばわかりやすいと思いますが、メッセージだけでなく生活に密着したサービスの数多くを利用することができます。都市部であれば行政サービスを受けることもできますし、病院の予約なども対応しています。一番よく利用されているのが支払い機能「WeChatPay(微信支付)」でしょう。屋台からタクシーやホテルまで、ほぼすべての場所でこのQRコード決済で支払うことができます。

WeChatPay(微信支付)の利用を開始する

スマートフォンのアプリなのでAppleStoreやGooglePlayで「WeChat」を検索して、ダウンロード。LINEのように携帯電話番号を入力し、送られるくるSMSの認証番号を入力すれば使える状態になります。このままではチャットしかできないので、決済機能をアクティベートします。最初のチャット画面の右上にある「+」を押して、プルダウンから「マネー」に移動。決済方法が登録されていないのでクレジットカードの登録に進みます。通常中国のサービスは中国内の銀行発行のクレジットカードしか使えないことが多いのですが、WeChatPayは個人認証にのみ(支払いには使えない)国際クレジットカードが使えます。登録が完了すれば利用できる状態になりますが、支払手段をどうするかという問題が残ります。利用している友人がいれば、個人間の送金でチャージするという手もありますが、なかなか周りにユーザーがいないという方も多いでしょう。

Pocket Change(自動外貨両替機)からチャージする

空港や繁華街など設置場所が増えてきた外貨両替機「Pocket Change」をご存知でしょうか? 帰国時の到着ゲート付近にあることが多いのですが、余った外貨を様々な通貨に交換できる端末です。これまでの窓口では受け付けてもらえなかった硬貨にも対応しているので、なんとなく使い方がわからず大量の外貨の小銭を持って帰ってきてしまったときなどはとても助かります。

それだけでなく、交換先としてWeChatPayを指定できるので、端末から出力されるQRコードをアプリでQRコードを読み取ることで送金ができます。交換元は外貨でなくて円でもよいので、この端末を経由して日本にいながらWeChatPayにチャージをすることができるのです。

今回の出張では念の為用意した現金は全く使わず、WeChatPayとクレジットカードだけで済んでしまいました。中国にいく予定のある方は、ぜひトライしてみてください!

タイトル画像提供:まちゃー / PIXTA(ピクスタ)


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