「予祝」で変わった人生
「予祝」
あなたはこの言葉を知っていますでしょうか。次の日本経済新聞の記事では、予祝についてこのように述べられています。
そして、この「予祝」によって、僕の人生も変わったように思うのです。
(1)みんなで予祝をする予祝会
2018年3月、僕は友人が開催した『予祝会』に参加しました。
予祝会とは、実際にはまだ達成していないことを、あたかも達成したように振る舞うことで、その通りの結果を引き寄せようとする会。
たとえば「結婚したい!」という人は、まるで結婚したかのようにその場で「結婚しましたー!」と発表。みんなで「結婚おめでとう!今の気持ちは?」、「どこで出会ったの?」といった質問をして、新婚ホヤホヤの今の気持ちを答えてもらいます。
一方、「部長になりたい!」という人は、まるで部長になったかのようにその場で「聞いてください、今日部長への昇進が決まったんです!」と発表。みんなで「部長昇進おめでとう!これからの目標は?」、「部下の指導方針は?」といった質問で部長になったときの行動を具体的に掘り下げて聞いていきます。
これを15人ぐらいで一人ずつ将来の夢を語り、それを祝いあうのですが、そこで話した内容を今振り返ってみると、僕も予祝で人生が変わった一人なのかもしれません。
(2)僕の予祝
みなが一人ずつ順番に自分の夢をさも実現したかのように語っていき、まわりの参加者に盛大にお祝いされ、照れ笑いをしながらも実際に出来るような気持ちになってくる。
そんな中、いよいよ僕の番が回ってきた。
とはいえ当時の僕は仕事ばかりの生活。あまり夢などもなかったため、とりあえず当時少しだけ書いていたブログについて口から出るままに話をしました。
僕「今日は皆さんにご報告があります。なんと、僕が1年半書いているブログが本になりました!ただ本になっただけじゃなくて、なんとベストセラーになったんです!大学からもお声がかかり、講演まですることに!」
皆「えええええ!ホントに!?おめでとう!」
皆「あのブログ面白いもんねー、あれは本になってもっと色んな人に読んでもらうべきだと思う!」
皆「ベストセラー作家になった今の気持ちは?」
僕「ブログに書いてあることを本にしただけなのでまだあんまり実感わいてないですけど、皆さんにこういう形で僕の経験を読んでもらえるのは本当に嬉しいです!」
皆「次の展開は?」
僕「ありがたいことに、様々なメディアからお声がかかるようになってきたので、それらを通じてこの僕の考え方をもっともっと世に知ってもらいたいなと思ってます!」
皆「わー!いいね!おめでとう!」
(3)予祝会を振り返って
実際のところ、僕はこれを遊びの一環だと思っていたし、「そんなこと、言ったから叶うわけじゃないよね」と少し冷めた目で見ていた節がありました。
しかしそれから2年後の2020年、僕はコロナ禍でフル在宅勤務になったのを機に自分のブログを電子書籍にしたところ、その本がベストセラーに。そしてKADOKAWAさんにお声がけいただいて実際に商業出版されたのです。
その流れで作家に。書籍をこれまで累計28冊出しただけではなく、自分の記事がYAHOOニュースになったり、SCHOOの映像授業の講師をさせてもらったり、國學院大學で特別授業をやらせていただいたりする運びになりました。
ここで僕が予祝会で話したことを思い出してください。
そうです。予祝会で口にしたことがそのまま起こったのです。まさに想像もしていなかった未来。
何もないところから何気なく頭に浮かんだブログのベストセラーや大学での講義の話。これがまさか実現するなんて。やはりとっさに口をついて出る夢は本心から出てくるものなのでしょうか。
予祝の力に、「驚く」というよりも、震えています。
まとめ
口に十回出せば「叶う」という字になります。
ぜひあなたも一度、自分の夢を実現したかのように話してまわりに祝ってもらう予祝会をやってみてください!数年後、ビックリするようなことが起こるかもしれませんよ!
参考
なお、こうして作家になった僕の書籍一覧は次のとおりです。ぜひお手に取ってみてください!