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2020年振り返り。安心するために周りと同じ不安を抱えようとする不安全体主義

年末なので、2020年を振り返りたいと思います。

「ロクでもない年だったな」と思う人もいる反面、小さなお子さんは、いつも家にお父さんとお母さんがいて、たくさんおしゃべりして、あそべて、「とっても楽しい1年だった」という感想を言ったりするのだそうです。一方、ステイホームになろうが、飲食店自粛令が出ようが、普段から自宅で一人過ごすことが日常だった人には、「なにひとつ変わらない年だった」と思うかもしれません。

とはいえ、経済的な打撃は深刻で、それが顕在化するのはむしろこれからと言えるでしょう。

不思議なのは、株式市場だけがあがり続けているという背景です。株があがっても、景気がよくなったとか、生活が豊かになったと実感できる人は少ないでしょう。

それぞれの立ち位置によって、2020年という年の印象が違うのは実は当たり前なのですが、人間は、時代・国籍問わず「皆と一緒なら安心」と思ってしまう生き物なので(日本人だけではないのですよ!)、「あなたはそうかもしれないけど私は違うよ」という感想が周囲にあると不安になってしまいます。それが行き過ぎると、「安心するために周りの不安と同じ不安を抱えようとする」という主客転倒が起きてしまいます。それぞれ置かれた環境や状況は異なるのにもかかわらず、不安だけは統一されている「不安の全体主義」とでも言えばいいのでしょうか。

多様性、多様性といいながら、いやむしろ「多様性を尊重しろ」と声高に叫ぶ人間ほど、この「不安の統一性」を心の奥底で望んでいることが顕在化した1年だったようにも思えます。統一された不安の行きつく先は、20世紀の歴史映像でさんざんみてきた、ファシズムや全体主義、共産主義なのですがねえ…。

年末なのであまり面倒くさいことは書きたくないので、2020年の日経COMEMOに投稿した記事のランキングでも発表して、今年を締めくくりたいと思います。

年間のアクセス数(2020PV数)ベスト5は以下の通りです。

1位はこちら。2019年の記事ですが、圧倒的にアクセスが多かった。みんな身長のこと気になるんですね。お子さんのいる母親の方にたくさん読んでいただいているようです。これは、テレビ「月曜から夜ふかし」の他、多くのメディアからも取材が来て、紹介されました。

2位はこちら。これも2019年の記事ですが、今年も「子ども部屋おじさん」がテレビで取り上げられた関係で上位になりました。僕自身もこの件で、テレ朝「モーニングショー」にも出ました。

3位に、やっと2020年の記事。こちらも大変読まれましたし、ツイッターでもバズりました。来年はこういう記事がたくさん読まれるといいですね。

4位は、こちら。これも2019年の記事ですが、ジミ~にいつもアクセスがあります。

5位はこちら。これも古い記事ですが、「少子化ではなく少母化問題だ」という提言は多くのメディアで取り上げられ。今年、テレビではフジテレビとテレビ朝日に出ました。テレ朝では池上彰さんに紹介していただきました。

古い記事であっても、こうしてコンスタントに読まれ、それだけではなく、メディアにも多く取り上げられるということはうれしいことです。


PV数と年間スキの数のランキングとは微妙に違うのがおもしろいと思います。スキ数のランキングし以下。

ちなみに、個人的な今年のトピックとしては、英国BBCやブラジルのテレビに出た等グルーバルにソロ研究が拡散されたこととか、新刊の発売とかいろいろあったのですが、最大は壇蜜さんにお会いしたことでしょうか。

2021年もまたよろしくお願いします。よいお年を。

長年の会社勤めを辞めて、文筆家として独立しました。これからは、皆さまの支援が直接生活費になります。なにとぞサポートいただけると大変助かります。よろしくお願いします。