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理想の上司、という幻影について

みなさんこんにちは、澤です。

前回の記事も、とてもたくさんの方に読んでいただいてうれしいです!

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まずはこの記事。


マネージャー、大事。
組織がある程度のサイズになってきたら、企業経営はマネージャーの仕事によって成長するか失速するかが決まると言っていいでしょう。
ボクは色々なサイズの会社とお仕事をさせていただいています。
社長の声が直接響く会社もあれば、社長は完全に雲の上の存在になっていて、その言葉は概念的な情報として処理される会社もあります。
全てのビジネス判断を社長ができるくらいのサイズは、せいぜい10人程度までかなと思います。
それ以上の人数になると、領域を分けてマネジメントを行う必要があると思います。
また、社長に経営に関する全ての領域で網羅的な知識経験がない場合には、特定の領域はスペシャリストの力を頼る必要があります。
そして、その人に権限移譲をすることで、社長の負担を軽減することができます。
セールス、マーケティング、商品・サービス開発、経理、人事、総務・・・
組織が大きくなると、これらのファンクションが分離していき、それぞれのそれぞれにマネージャーがつくことで、組織は健全に経営されていきます。
と、ここまでは一般論であります。

実は、この記事のタイトルにもなっている「上司」ってキーワード、気になるんですよね〜〜
「上司」「部下」って言葉が、なんとなく日本のマネジメントによろしくない影響を与えている気がしてます。
上だから敬われて当然、下は自分の言うことに従って当然、という意識を持ちやすくなる印象があります。
福沢諭吉さんの福沢諭吉の「人の上に人を作らず、人の下に人を作らず」という言葉、とても真理をついてるよな〜と、いつも思ってます。
ボクはあえて英語で「マネージャー」って表現してます。
こっちの方が、抽象度が高くなってちょうどいいからです。
何でもかんでも英語にするのは・・・って思う方もいるかもですけど、上下って文字がついている時点で、なんとなく危なっかしい気がしちゃうんですよね。
そして「部下」という意識を持った途端に、なんとなく「従わなくちゃいけない」って意識になりやすいかなと想像しております。
そうなると、仕事におけるマインドセットが「怒られないようにしよう」って方向に行きやすくなるようです。
そして、この記事のように「こんな上司ならいいなぁ」と想像して、現実とのギャップにしょんぼりしたりするわけです。
あ、ちなみに記事を否定してる訳ではもちろんないです。
このような理想を掲げるのは、自分がマネージャーになった時に活かせますしね。

ただ、現実世界とギャップがあって「こんな上司の下では活躍できなくても仕方ない」って考えるのはちょっと違うかなって思います。
どんな環境であれ、どうにかできてしまうのが、仕事ができる人の必須条件。
分からずやのマネージャー、怒りっぽいマネージャー、反応の薄いマネージャー、色々います。
マネージャーは、なんかの拍子に向いてない人間がなることもあるのです。
あるいは、なった途端に人格が変わることも。
そんなマネージャーと一緒に働くのは、本当にしんどいものです。
でも、無理して尊敬する必要もないし、まずは自分の仕事に集中するのが大事かなって思います。
定義されてる職務で、しっかりと結果を出す。
その過程で必要なら相談したり協力を仰いだりする。
もちろん、無能なマネージャーは役に立たないかもしれません。
それでも、「この人をどのように活用するか」を考えるのは、実に大事なマインドセットです。
なぜなら、そういう連中とうまく付き合えるようになると、鍛えられるからです。
鍛錬は、将来への投資。
そう思える間は、使えない上司をうまくやろうとゲーム感覚でトライするのも一興です。
嫌になったら、別のところにサクッといけばいいんですからね。

トップ画像は、大学のゼミ合宿の時の一枚。
学生のみんなはボクを「先生」とは呼ばず「澤さん」と呼びます。
学生さんたちと一緒にいると、フラットに付き合うことのトレーニングになるので最高です。

しょうもないマネージャーと向き合う時、やっぱりこの本は役に立つと思うのです。
バイブルは色褪せない。

ボクの頭の中に興味がある方は、こちらをどうぞ。


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