センスはアーカイブの力に宿るという話
学生時代にクラスに一人くらい「センスが良い!」と思えるクラスメイトいなかったですか?当時はうらやましくも、少し悔しいという複雑な気持ちでその人を眺めていたような気がします。今でも自分の周りにはセンスが良い人がいます。そんな人になりたいですし、センスが良いブランドにMinimalチョコレートをしていきたいです。センスとはどう養うのか?をテーマに考えてみたいと思います。
センスが良いとは何か
センスが良いというのはとても感覚的で、定義をすることはとても難しいことだと思います。
センスの語源を調べてみました(諸説あるようですが)
センスが良いとは、ある分野において感じる力が秀でていること、といえるかもしれません。
センスの良いブランドとなることはブランドにおいて非常に重要な要素であります。
なぜなら、センスが良いブランドには、共感して、そのブランドのファンをたくさん獲得することができます。
ブランドを支持する理由は様々なありますが、センスが良いと思うからという理由は、情緒的な価値の最たるものといえ、その意味でのブランド共感や支持をする人が多いことは、ブランドにとって非常に大きなコトです。
そのブランド纏うということが、その人のセンスを表現する一つの手段となったときに、機能的な意味にとどまらない大きな力になります。
藤原ヒロシと谷川嘉浩
実はここ最近私は2つほど習い事をしていました。
一つは藤原ヒロシ主催のFragment Universityに入学して「非言語マーケティング」を学びました。
もう一つは、哲学者・谷川嘉浩主催の哲学の私塾に入学して、「哲学」を学びました。
毛色は全く違うのですが、二人ともそれぞれにセンスがよいと感じました。
日本のセンス番長といえば、藤原ヒロシ。
藤原ヒロシ氏主催のFragment Univercityに学生として入学して、藤原ヒロシのセンスを分解する講座(と僕が解釈しています)を受講してきました。対外的には「非言語マーケティング」という題目での講座です。
非言語マーケティングという題名は、言語化できないというある意味センスに近い意味合いを含んでいます。
藤原ヒロシさんは、全方位的なセンスの良さを備えていて、ライフスタイルや物事の目利きのセンスがよいと感じました。
新進気鋭の哲学者といえば、谷川嘉浩。
谷川先生主催の哲学の私塾で1年間哲学を学びました。ソクラテス・プラトンに始まり、ハイデガーやジョンデューイなど、僕自身は今までの人生で哲学に触れてこなかったため、とても有意義な時間でした。
藤原ヒロシさんとはまた違った意味でセンスが良いと思ったのが谷川先生。
物事や事象に対する捉え方や解釈の仕方など、言語的なセンスがとても良いと感じました。
はたから見ると、年齢も趣味嗜好も全く違くみえる二人ですが、センスが良いと感じます。この二人の共通点を考えてみると、センスを磨く一つの仮説を持つことができました。
センスはアーカイブの力に宿る
藤原ヒロシさんは、サブカルチャーに対する知識が半端ない。
そして、自分の興味関心のあることへの情報収集を常に続けていました。
その膨大な情報を自分の中で適切にアーカイブしていて、意識的か無意識的か適切なタイミングで再編集したり、情報提供していました。
ソフト・ハード共に、この再編集や情報提供のアウトプットが世の中的には、センスが良いと感じられています。
谷川先生は、本当にまだ30歳前半なのかと疑ってしまうくらいの読書量で、哲学に関するありとあらゆる知識を幅広くアーカイブしていました。
何がすごいと感じたかというと、谷川先生にどんな質問(全く先生が門外漢な分野の質問だとしても)をしても、膨大な哲学者たちのアーカイブから抽象化して当てはめて、考えて、とても納得感高い、センスの良い回答をもらえます。
二人ともアーカイブの力がものすごいという事です。
アーカイブという言葉は、直訳すると「情報などを適切に保存・保管しておくこと」ですが、私なりにセンスを磨くために解釈すると、
・自らの興味関心のある情報を収集すること
・その情報を記憶保管しておくこと
・その情報を適切なタイミングで取り出せること
お二人ともこの力が圧倒的に長けていたと感じます。
センスを磨くには、好きな気持ちが大事
圧倒的なアーカイブ力に裏打ちされたセンスの源はどこにあるのか。
それは、好きという興味関心の気持ちではないかと思いました。
自分が好きなもの、興味があるものに関してはひたすら時間を忘れて熱中できる。ある分野や特定の物事にセンスが良い人は、好きという気持ちが原点にあり、さらにそれが常人よりも強く深いだなと思いました。
センスを磨くという事に置き換えると、まずは自分の好きなものを見つけて、そこにひたすら熱中することが近道となるのではないかと思います。
さらに、センスが良いブランドになるという事に置き換えると、やはりそのブランドが好きであったり、そのブランドが提供するモノが好きであるという気持ちがある人を採用し、その人たちがもっと好きなことに熱中できる環境をつくるという事ではないかと思います。
量が質に転換するという単純明快な事実
最後にもう一つだけセンスを磨くという事に対して大事な観点は、センスの良い人は、その分野において膨大な時間を費やしているという単純明確な事実に着目することです。
センスとは、やはり圧倒的な量が質に転嫁した先にあるのではないか。
という結論です。
アーカイブ力が高いということは、それだけその情報やことに触れた時間(量)が長く、それがセンスにつながっています。
ただ、センスが良い人はどこか軽やかに感じます。
情報をあつめることや膨大な時間を費やすことを全く苦しいと感じていないのです。全く苦ともせず、空気を吸うように楽しみながら日々アーカイブコレクションを更新していく。その根底には好きな気持ちがあって、楽しいと感じているのでしょう。
元祖日本のセンス番長の青山二郎も中学生の頃から焼き物・骨董品蒐集にも興味を持ったと言われています。
小さいころからの圧倒的な時間(量)が、気鋭の美術品の目利きにつながったのではないかと想像してしまいます。
私が関わるクラフトチョコレートブランドのMinimalも、センスが良いいわれるように、分野ジャンルに関連するたくさんのアーカイブを貯めれるブランドつくりをしていこうと思います。
※Minimalのチョコレート
個人的に4月発売の甘夏のガトーショコラはセンスが良い仕上がりだなと思っていますのでおススメです!
麻布台ヒルズ店でのチョコレートとドリンクのコースもなかなか他ではないセンスではないかと思っています。ぜひ予約ください。
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