海外ではテレワークによる生産性は上がっている
海外ではITや金融業界などではコロナ禍でも成長を続け株価も上昇しています。米国や英国などの海外ではリモート勤務が部分的に多くの企業で導入されており、基本的なインフラやセキュリティ対策の環境が整っていました。
シンガポールでもコロナ渦からリモートワークがデフォルトという期間が長く、ようやく今年に入り50%の人員がオフィスに戻れるという環境になりました。それでももちろんビジネスは回り続けており、21年のGDPは7.2%増でした。
・テレワークをした経験はありますか?テレワークによって仕事の生産性は上がったと思いますか、下がったと思いますか?
リモートワークがデフォルトという期間が非常に長く、オフィスに出勤ができなかったので夫婦でテレワークを続けています。もちろん周りの人も全員テレワークで、ミーティングなどもウェブ会議で行っていました。それが当たり前になれば、そうせざるを得ません。それでもビジネスは滞りなくこなすことはできました。もちろん、レストラン、ホテル、病院などは出勤しなければならないですが、多くの産業にとってはテレワークは可能であり、生産性が下がるということもなかったです。それは企業の株価や国のGDPなどの数字にも現れているのではないでしょうか。
・テレワークにより生産性が上がった場合、どんな要因が考えられますか?ぜひ具体的な経験を投稿して下さい
通勤時間がなくなり、朝起きたらすぐに会議に出られ、昼食を自宅で取り、仕事が終わったら夕食を家族で取ることができるようになりました。忙しい時期でも夕食後に残った仕事をするなど工夫をして家族との時間が増えたのはよかったと感じます。無駄な移動時間がなくなっただけでも多くの時間が捻出でき、より多くの会議や仕事時間にも当てられるようになったと感じます。
・テレワークで生産性を上げるには、会社の働き方としてどのような仕組みを採り入れたらよいと思いますか
テレワークによって忙しい人はより忙しく、そうでない人との差がついたとも言われています。人事評価制度などもテレワークに合わせて行うなどの工夫も必要でしょう。IT能力が高く、生産性の高い若い人の評価をしっかりと行い、モチベーションが上がる仕組みを整えた方が良いと感じます。反対にITが苦手な50代、60代にトレーニングの機会を与えるなどの工夫も必要かもしれません。
日本が先進国で一番IT化が遅れているとも言われていますが、それは変わる余地が大きいとも捉えることもできます。コロナを契機に更に変わることができれば企業や国のコスト削減と生産性向上につなげることも可能なのではないでしょうか。