やる気はなくて当たり前? 意欲という枯渇性資源のマネジメント

先日COMEMO主催の発酵デザイナー・小倉ヒラクさんのトークイベントがあったそうで(行きたかった……)盛会で何よりです。

実は小倉ヒラクさんは大学の先輩であり、早大の文系学部を卒業してフリーランスのクリエーターになる、という超マイナールートを歩んでいる貴重な先達でもあります。

フリーランス生活になって2年間が経過したあたりで独立当初のようなハイテンションなやる気が出ずバーンアウトしていた時期があり、たまたまヒラクさんに花見でこの「やる気が出ない」問題について相談させていただいたことがあったのですが、その際の解答が私にとって目から鱗だったのでCOMEMOでも共有してみます。

常にやる気は出なくて当たり前、貴重な「やる気あるタイム」を最大化できるようにマネジメントするのが大事

ヒラクさんに教えて頂いてびっくりしたのは、「やる気はそもそも24時間、常時勝手に湧き出てくるものではなくて、なかなか採掘できないレアメタルのようなもの」だということ。

だからこそ、貴重な「やる気あるタイム」の自分のパワーを最大化し効率よく活用できるよう、一日の大多数を占める「やる気ないタイム」にやる気がある自分のマネジメントを粛々とするのが大事だそう。

それまで「やる気がないのは怠惰であり悪」と思っていた自分にとってそれは福音に聞こえる発想で、やる気が出ない自分に対して罪悪感を感じることがそれからなくなりました。

※このあたりブログにも詳しくまとめているのでリンクを貼っておきます

http://blog.etsuko-ichihara.com/post-856

「やる気が出ないのが当たり前」と考えると逆に意欲が復活した

不思議なことに、「やる気ってそもそもなくて当たり前なのか〜」と腑に落とした状態で生活をすると、逆に枯渇していたモチベーションが復活していきました。

もちろん常時アドレナリン出て鼻血が出そうなハイテンションとかではないのですが、やりたいプロジェクトのアイデアが次々と浮かび、未来が楽しみである、というほどよい温度のやる気です。

自分に「オラやる気出せよ」と常時プレッシャーをかけることによって、やる気が出ない自分に対して懲罰的になり、かえって己の意欲をしぼませていたのかもしれないな……と最近は気付きました。5月病の季節は一旦終わりましたがこれからジメジメとした梅雨となります。

モチベーションがいまいち上がらないなあ、と感じる皆様におかれましては、どうか自罰的にならず「まあ、そういうもんだろ」と自分を放牧させる手を試してみていただければ幸いです。

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