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多様性が日本を強くする #アジアの未来

第28回日経フォーラム「アジアの未来」で「多様性を認め合う社会に向けて」をテーマにしたパネル討論を視聴しました。

非常に新鮮なテーマで、日本での変化を感じました。学生さんの声で扱われたテーマだと聞き、若い人の意見を取り入れる重要性を感じました。

私は新卒で外資金融機関で8年働き、日本でFPの個人経営を経て、現在は8年間シンガポールで働いています。外資金融での8年間とシンガポールの8年間は多様性を認め合う社会に身をおいています。

日本で外資で働いていた時はヒジャブに身を包んだ女性も同僚にいましたし、シンガポールではもっと身近にいます。宗教が違うので金曜日の正午にお祈りに行く同僚などもいます。食べ物も違うので、ハラル、ベジタリアン、ビーガンなどに配慮しなければならず、何でも食べられる人は合わせるなどが必要です。また、話す言葉も違うために、中国語しか話せない子供の保護者とのコミュニケーションは翻訳アプリに頼らざるを得ません。

様々な困難が伴いますが、それでも多様な人とつながり、意見を聞くことは重要です。特に明日何が起きるか全く分からない世界では多くの人と対話をし、相互理解を深める必要があるのではないでしょうか。また、仲良くなるためには多くの国に対する知識と語学の基礎なども重要になります。日々、勉強をする必要性があります。

フォーラムではソーシャルワーカーのジェニファー・ルー氏が、アジアで初めて同性婚が合法化された台湾について長い奮闘について話してくれました。シンガポールでも性的少数者(LGBTQ)の権利保護が拡大する動きとなっています。男性の同性愛行為を違法と定めた刑法377A条の廃止法案を可決させ、同行為は合法となります。しかし、日本では法整備などが遅れています。

移民の少ない日本では同一であるという意識が他の国と比べると著しく強いと感じます。しかし、多様化している世界で多様性を認めないと、消費者に受け入れられる製品や優秀な人を世界から引き付ける職場を作っていくことは難しいのではないでしょうか。

日本では様々な文化的背景を抱えている人への配慮が遅れています。しかし、遅れている分、その対応ができれば生産性を向上させるチャンスがあると感じます。

インバウンドで世界中から様々な人が日本を訪れていますが、食や文化などの配慮をすることは重要です。日本食は完全にハラル、ベジタリアン、ビーガンのメニューなどが少ないからです。遅れている分、チャンスもあるので経営者の方はぜひ取り組んでいただければと感じました。




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花輪陽子(FP@シンガポール、経営者、著者)
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