戦略的に学ぶ領域を定めるヒント
最近、マーケティングに関わる人のスキルセット体系化に取り組んでいます。
こちらは、先日のツイートです。
曖昧になりやすいマーケティングという仕事・スキルセットを定義するための考え方をまとめてみたのですが、このスキルマップを発信したところ、このような質問を頂きました。
たしかに、学ぶ領域を戦略的に考える方法ってあまり体系化されていないですよね。
今日は、学ぶ領域を戦略的に定めるために、どんな視点をもつと良いかを書いていきます。
キーワードはタグ付けです。
未来の自分のタグ付けから逆算する
自分が情報発信をしたり、キャリアを考える上で参考にしているのは、村上臣さんが実践されている「自身のタグ付け」に関する考え方です。
村上さんは、ずっとモバイル一筋でキャリアを歩んできたなかで、時代の流れを読み、専門領域であったモバイル分野のインプット・アウトプットをストップした決断が書かれています。
タグ付けは学びを能動的・効率的にする
村上さんの言葉には、戦略的に学ぶ領域を定めるヒントが詰まっていると思っています。
・未来に、
・どんなタグで、
・第一想起をされるか?
この考え方をもつと、学びが能動的・効率的になります。
なぜか?
まず、学びがインプットだけではなく、アウトプットも必要という意識に変わります。インプットして、スキル身につけたり資格をとっているだけでは、周りから第一想起はされないからです。
また、第一想起を狙って仕事やSNSでアウトプットを増やしている人は、人的ネットワークが増えるため、繋がりの中で独自のインプットができるようになります。
図解するとこのようなイメージです。
独自性獲得のために学ぶ領域を定める発想を
これは、個人も組織にも共通して言えることではないかと思っています。
リスキリングが大事だと言われていて、その中でもDXが大事だと言われているからDXを学ぼう…これは思考停止です。
今必要とされていること=みんなが学んでいることなので
・違いを生む
・市場価値を高める
ことには繋がりにくいですよね。
個人も組織も、学習戦略を考えるときは、この3つを整理することが大事だと考えています。
1. 3年~5年の未来をみて、自分が独自に想起されるタグを決める
2.第一想起を獲得することを目標にインプット・アウトプットを繰り返す
3. タグの棚卸を1年に1回は取り組む
自分独自のタグ付けを意識して、スキルマップを見て学習領域を定める発想をもつと、具体的に考えることができるのではないでしょうか?
リスキリングブームに乗っかるだけでは埋もれてしまうと思うので、戦略的に学ぶ領域を定めて、独自の仕事、独自の価値づくりにつなげていきたいですね。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
学習戦略を考える上でヒントとなる書籍を最後にご紹介です。
自分の独自タグをキャリアと紐づけるヒント
今までやってきたことは勇気を出して捨てる考え方のヒント