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オタクのエモい行動力が経済を回す

1月11日の1並びの土曜日朝9時から文化放送「村上信五くんと経済クン」という番組に出演しました。


その内容は、こちら番組の公式ページにて、放送後記という形でまとめられています。


こちらのラジコでも期間限定ですがお聴きになれます。


後半部分でソロエコノミーを支えている独身者のうち、アイドル市場やオタク市場、ゲーム市場を支えているのはオタクたちであるという話になったのですが、村上さんとこういう会話をしました。

荒川「アイドルオタクの人たちが1番お金をかけているものは何だと思います?」
村上くん「グッズ代とか?」
荒川「正解は交通費、宿泊費なんです!」

これは拙著「ソロエコノミーの襲来」の中にも書いていますが、アイドルに限らず、アニメの聖地巡礼やコミケへの参加、さらには、サッカーのサポーターの方達にも言えることです。

例えば、ライブチケットが8000円だとしても、仮に大阪から東京まで遠征すれば、新幹線定価で往復2.8万円+宿泊費5000円としても1回3.3万円。チケットのざっと4倍のお金がかかっています。

村上さんからも「言われてみればホンマそうかも! 」とリアクションいただき、その後も大いに盛り上がったのですが、それ以上に盛り上がったのは放送後のオタクの人たちでした。


こんなツイートがされて、なんと3万以上ものいいねが付いています。

オタクご本人たちからすれば、お金の使い道として本位ではないかもしれませんが、しかし、こうしたオタクの方々の行動力による周辺消費が、ある意味経済を回しているとも言えるわけです。

矢野経済研の試算ではアイドル市場は2400億円規模とか言われていますが、それはあくまで直接費用であって、こうした交通費・宿泊費といった遠征費も含めると、単純に倍だとしても5000億円規模の経済効果を生んでいるわけです。これがどれくらいの規模かというと、平成29年の実績で言えば、チョコ市場が約5500億円ですからそれに匹敵するし、スナック菓子市場は約4300億円ですから、それを超えているということです。

アイドルオタクのみならずファンの方達の消費力はこれくらいの破壊力があるんです。

そして、彼らはそういう周辺消費コストがかかっているからといって誰一人文句を言う人はいません。夜行バスを活用したり、LCCで行ったり、各自が工夫してそれすらもエンタテインメントのひとつとして楽しんでいます。

交通費や宿泊費というコストでダメージを受けても、オタクやファンにとってライブに行くことによる喜びはそれを凌駕するわけです。ライブで直接声援をし、同じ時間を共有することでの精神的充足に比べれば、そんなコストは気になりません。ラジオの中で「エモ消費」という言い方をしていたのはそういう意味があります。

当該ツイートは、まとめサイトにも取り上げられ、その後も共感の嵐が止まりません。


これはアイドル消費だけに限ったことではなく、私たち、とくにソロの消費は「言われてみれば結構お金を使っていた」というものであふれています。家計簿を付けていれば気付くかもしれませんが、実は気付かない方が幸せだったりもします。

この費用にいくら使ったからこの価値があるという考え方は貧乏臭い。

そして、彼らが自分たちのエモ消費をすればするほど、どこの誰かは知らないけど、鉄道会社や航空会社やホテル会社の方達の売上となり、その従業員の給料となって、結果として誰かの笑顔を作っているわけです。

「人のつながり」とはそういうもので、だからこそ私たちは自分の好きなことを精一杯楽しめばいいのです。

あなたの笑顔が、巡り巡って誰かの笑顔を作っています、必ず。


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11/13に新刊「結婚滅亡」が発売です!他著書「ソロエコノミーの襲来」 「超ソロ社会」「結婚しない男たち」等。東洋経済等でコラム執筆したり、テレビ・新聞によく出ます。独身研究家として活動させていただいてます。メディア出演・執筆・対談・講演のご依頼はFacebookメッセージから。
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