あなたの発信は"Voice"? それとも "Noise"?
VoiceとNoise。
どちらも"音"ではありますが、意味合いは大きく異なります。
先日参加したあるセッションの中で、VoiceとNoiseの違いについて意識する機会をいただきました。それは軽井沢で開催されたラーニングフェスティバル2022の中の渡辺 克己さんが開催したセッションだったのですが、声優そしてナレーターであるまさに"声のプロ"である渡辺さんからいただいた大きな気づきについて今回は書きたいと思います。
VoiceとNoiseの意味
そもそもVoiceとNoiseにはどのような意味があるでしょうか。
Voiceを辞書で調べてみると
とあります。
一方Noiseはどうでしょう。
このように、VoiceとNoiseは同じ"音"ではありますが、意味は大きく異なっています。
Voiceが声をベースにした意味を持った相手に届く音であるのに対し、Noiseは音ではあるが不愉快な雑音や騒音であることが分かります。
日常におけるVoiceとNoise
意味だけでみると、VoiceとNoiseの違いは分かりやすく、「まぁそうだよね」と感じる方が多いと思います。しかし、日常の生活の中で自分が発する音"声"がVoiceになっているのかNoiseなのかを意識することはあまりないのではないでしょうか。
声の出し方によって相手の受け止め方は変わります。ただ単に大声を出す時に、その音はNoiseになってしまいます。一方で声の響かせ方を変え、相手に音を届けることを意識することで音量としては同じでも届き方は全く変わり、その音はVoiceになるのです。
そして、ふと感情的になってしまった時に、自分が伝えたいことを冷静に伝えられず発する声が"Noise"になってしまう時があります。
また、自分が何かを伝えたい時に、届けたい周りの人がどう思うか、また相手がどのような状況なのかを考えずに発信をすると、その声は"Noise"になってしまうのです。
このように自分が発する声に意識を傾けると、その音は時にVoiceとして相手に届くようになり、そして時にNoiseとして相手にとって受け入れがたい騒音になってしまうことがあるのです。
注目される音"声"
覚えている人も多いと思いますが、昨年年初のClubhouseの盛り上がりに始まり、音声SNSサービスが広がりを見せています。
このように音"声"は人が発信するコンテンツとして注目されています。音声コンテンツは何かをしながらでも楽しみやすく、今後も広がりを見せていくことでしょう。
そうした中でコンテンツを発信する人が特に意識する必要があるのが、自分が発生する"声"がVoiceになっているのか、もしくはNoiseになっていないかというポイントです。
自分が伝えたいことを発信している時、声の出し方が高圧的になっていたり、相手に届ける意識が薄れ一方的にメッセージを発していると、その音はNoiseになっていることがあるのです。その状況では自分が伝えたいことは相手に届きません。
相手にどう受け止めて欲しいか、届ける相手のことを考えて声を発することで、その音はVoiceになり受け止めてもらえるようになるのではないかと考えています。
まとめ
自分がコンテンツとして音声メディアでメッセージを発信する時、また、イベントなどに登壇し発言する時、そしてミーティングでの発言、友人や家族との会話の時など、日常において声を発する機会は多く存在します。
その時に、自分が発する声がVoiceとして相手に届いているのか、それともNoiseになってしまっていないかを考えてみることで、メッセージの届き方は大きく変わっていくことでしょう。
当たり前のことでありながら日常においては意識が向けられていないことが多い、声の質・相手の受け止め方を考えてみることで、皆さんのメッセージを届けたい人にしっかりと届けていただければと思います。
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