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経営者は「敵」も「味方」も作らないほうが良い。

今日は会社経営していく上での「敵」と「味方」の話をしたい。

敵は作らない、競合は怒らせない、に尽きる。

例えば、嫌がらせをしたところで大した抑止効果もない。それよりも報復のほうが怖いし、本物の経営者はそれをバネにして更に頑張ろうと奮起するかもしれない。自分もメガネ業界で13年ほどやっているが、創業当初は新しいことをしようとすると、様々なところから圧力を受けて苦労したことが多かった。振り返ると、業界大手やらから圧力を受けることで、圧力なんかには決して屈しない、必ず見返してやる、成功してやる、という気持ちが強くなったのを覚えている。

壁にぶちあたりながらも、様々な苦難を乗り越える過程でなんとか創意工夫を考え抜き、結果的にそれが今のオーマイグラスの競争優位になっている部分もある。

24店舗まで店舗数が増えた今、もし同じような若者が業界に参入してきたら、自分なら圧力かけるよりも、むしろ仲良くするだろう。協力してあげて掌で転がしたほうが安全だ。

SNSだってそうだ。誰かをブロックして得られるメリットよりも、相手の感情を逆撫でするデメリットのほうが大きい。その為にミュートの機能だってあるわけだから。事業やってると成長に従って、自然に敵なんて増えるんだから自分から増やす必要はないし、増やしてはいけない。

敵もそうだが、味方についても気をつけないといけない。

小泉純一郎元首相は自民党内に仲間が少なかったから、自民党をぶっ潰すと言えたのと同じように、同じ業界内には友達が少ない方が、ビジネスはやりやすかったりする。仲良しこよしをしていると忖度してしまい、改革やら本質的に重要なことが断行できないことが多い。

自分が属するメガネ業界を見てみても、この10年で大きく成長した企業は、例に漏れず、業界外からの参入者だった。業界内にいる人たちが近場の忖度をしているうちに、全く忖度する必要のない部外者が時代やお客様が本当に求めていることを追求し、お客様の信頼を勝ち取ってきた。

敵も味方も聖域も作らず、お客様と社員に愚直に向き合うことは極めて重要だし、忖度無しに、真正面から向き合える人がこれからも生き残っていけるのだと思う。




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