頭ではわかっているのに、どうしてもやる気が出ないときの処方箋。
面倒くさい。どうにも、面倒くさい。ベッドから出るのも億劫だけど、やらなきゃいけないことはたくさんある。頭ではわかっているけど、、、、
こんにちは、電脳コラムニストの村上です。誰にでもありますよね、こういうこと。わたしも今日起きたときが、まさにこんな感じでした。外を眺めれば、秋晴れ。そして、天皇陛下の即位を祝う祝賀御列の儀が執り行われるめでたい吉日。それなのに自分はダラダラと何をやっているんだ、と自己嫌悪が織りなす複雑な気持ち。とはいえ、動く気にもならないんですけどね(テヘッ)。
今日は原稿を1本書かなくてはいけなかったのですが、なかなか取りかかれない。そもそもでいうと、書くこと自体、得意でも好きでもない。しかし、コンフォートゾーンをちょっと出ることでスキルをあげようと、いくつかの原稿を「書く」ことを自身に課しています。
俗にいう「やる気スイッチ」が入らないときにどうするか。長年自分がしているのは、以下の3ステップです。
1)目的のことをいきなりやらない。ものすごくハードルの低いことからはじめる。できるだけ集中できる単純作業をやる。
2)外に出て、紫外線と空気を取り入れる。可能ならば、軽く運動する。
3)本来やりたかったことに取り掛かる。
1)目的のことをいきなりやらない、というのは大事です。「やらなきゃいけないとわかっているのにできていないこと」というのは、結構パワーのいる作業だからです。往々にしてウォーミングアップなしに取り掛かると怪我をします。なので、1ステップ目の目標としては「動き始めること」とします。はい、ものすごく意識が低いですね(笑)。でも、まずはそれでいいのです。0と0.1では雲泥の差がありますので、ここでは動き始めた自分を褒めてあげましょう。動き始めるときは、外に出られる格好に着替えておきます。こうすることで、途中でゴロゴロしてしまうことを防いでおきます。
無事動き始めたら、頭を使わずに集中してできるような単純作業(ルーチン)をやります。洗濯物をたたむ、すごく丁寧に歯を磨く、豆を箸でつまんで移す等々、なんでも良いでしょう。ただ、ここでスマホを取り出すのはダメです。誘惑が多すぎて、他のことをたくさんしてしまいます。私の場合は、靴磨きかアイロンがけ、爪切りあたりが多いようです。
さて、次は外に出ます。日光をあびることで体内時計を整えるとともに、外気が「やる気スイッチ」を刺激します。スイッチとは言いますが、実際にはON/OFFするものではなくて、アクセルみたいなものですよね。0を0.1に、徐々に踏み込んでいく、みたいな。可能であれば、軽く散歩したり、筋トレをするのもよいですね。運動が脳に与える効果は大きく、やる気を引き出すことが科学的にも実証されています。
イギリスのリーズ・メトロポリタン大学とブリストル大学の共同研究では、ジムで運動をしている人は、生産性が高いと結論づけています(※1)。
この実験には、平均年齢38.2才の計201名の被験者が参加しました。昼休みに、彼らのうち72%は45-60分のランニングなどの有酸素運動、12%は30-60分の筋トレやヨガといった非有酸素運動を、16%はチームスポーツを行いました。
(筆者略)
まとめると被験者の65%が、
・仕事へのモチベーション
・気分
・同僚との協調性
・時間管理
・締め切りの厳守
などについて、いつもより良くできたと自己評価しています。
わたしは、仕事でもやもやしているときは、とりあえず筋トレをすることにしています。目まぐるしく変化する社会環境の中で仕事をしていると、ふとやっていることに自信がなくなったりして、不安感が募ります。なにか見落としているんじゃないか? 本当にこのままで大丈夫か? という具合です。
そんなときには、ベンチプレスです。いつもの重さで、体勢をしっかり固めてから、1回1回丁寧に上げ下げします。ずっしりと重い加重が上半身にかかる。いつも通りキツイ。70kgは今日も70kgの重さをもって、自分に向かってくる。ニュートン万歳、ビバ万有引力。そう、物理法則と筋肉は常に裏切らないのです。
このようなプロセスを通じて、世の中は今日もいつも通りまわっていることを再確認し、自分を取り戻しています。
やる気の出ないときは、ものすごく小さいタスクからやりはじめる。そんなライフハックをご紹介しました。ぜひみなさんのコツも教えて下さいね!
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タイトル画像提供:amadank / PIXTA(ピクスタ)