Magi。中国の新しい検索エンジンが登場、BaiduやGoogleの次の時代は来るのか
最近中国で「Magi」って検索エンジンが流行ってきているそうです、noteのユーザーはエンジニアのみなさん多いようなのでもうご存知ですかね。最近落ち目のBaiduの時代は本当に終わるかもしれません。
■Magiの検索がカッコ良いよ
百聞は一見に如かず、まずはhttps://magi.com/を見てください↓
まず、僕のnoteでも何度も紹介しました中国男性NO1のKOLの「李佳琦」を検索してみます↓
すると、「口红一哥」(口紅お兄さん)、「淘宝直播一哥」(タオバオLive中継お兄さん)など、いくつか彼の重要説明が提供されます。その下に彼の属性情報(誕生日、月の収入、ファン数、運営会社名)などがリスト表示されます。
また、彼に紐付いているTag(meta)情報もたくさんアップされます。わかりやすい、どんな人物なのかがひと目でわかりますね!
■信頼性を見える化
Google(Baidu)の最大の欠点はGoogleを全信頼するしかないってことです。でもどこまで信頼できるでしょうか、日本でもウェルクの問題があったりしましたし、アフィ目的の記事が死ぬほど出てきて辟易。
Baiduに至っては言わずもがな、しかも広告コンテンツが上に出てくるし、詐欺のコンテンツが大量にあるのでユーザーが離れていくのはわかる気がしますね。
一方のMagiは検索結果の信頼性を守ることを頑張る意気込みを感じます。検索して表示される結果は緑、黄、赤で表示され、それぞれ信頼度が高→低を表しています。また右側の検索結果がどのソースから導かれた検索結果なのかも示してくれます。
↑マウスオーバーするとそれぞれの結果がどのタグや属性と紐付いているのかを見える化している。面白いですね
Magiはネットワークの自然言語テキストを取得して構造化データを形成しているとのこと。
■Magiの開発チームと問題意識
Magiは中国のチームPeak Labsが開発しました。創業者の季逸超(Ji Yichao)はエンジニア界隈では有名人。
Peak LabsはMagiをGoogleやBaiduなどの主流の検索エンジンと比較するつもりはないと発表しています。BaiduやGoogleと競争するよりも「ユーザーにMagiの技術を体験して欲しい、そしてその価値を感じさせたい」とコメント。
彼らは検索エンジンを作るのが目的ではなく、実際にはオープンフィールドのプレーンテキストから知識を抽出し、解析、検索、および追跡可能にすることを実現したいんだそうです。実際今もユーザーが入力した質問、キーワード、および表現に応じてさまざまな方法で結果を提示可能にしている。
たとえば、「打车软件公司」(タクシーアプリ企業)と入力すると、Magiシステムは知っているすべてのタクシーアプリ企業をリスト化することができる、と。
このペースだと従来の企業データベースって淘汰されるんじゃないか...
ここでのBaiduとの差は歴然ですね、GoogleとかBaiduも多少まとまってることもありますが、その精度も更新頻度も大したことない。
↑しかもBaiduもGoogleも一番上にPR出てきたりするからね
精度や今後の成長性などはちょっと不明ですが、ビジョンが明確で、僕もしばらく試してみたいと思います。今のところ表示は中国語しかなさそうですが、彼らのコメントでは海外も見据えてるみたいなので、日本のみなさんも期待ですね。
あと、検索エンジンってもうGoogle以外ないよね、作れないよねってチャレンジすらあまりされてない印象。自前で新しく検索エンジン作りに挑戦するって意気込みがすごいと思います、応援したいし日本でもこんなサービスが生まれないかなぁと期待してます。
もっと難しい内容も調べてみたのですが、資料が難しすぎたので、後日改めて読んでみます。また何か書こうと思いますので、僕のことも応援してください。
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(参考資料)