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僕が新入社員で入社した時、「マイ・インターン」状態でした。 #一緒に働きたい60代社員

見たことありますか?映画「マイ・インターン」。

ジュールズ(アン・ハサウェイ)はファッションサイトを運営する若手女性経営者。仕事と家庭を両立させて順風満帆にみえたが、家庭崩壊の危機に直面する。そこにアシスタントとして入社したのが40歳年上のベン(ロバート・デ・ニーロ)。人生経験豊富なベンの助言で彼女は「本当の幸せ」をみつけていく。

今回のお題を目にした時、ぱっと思いついたのは、この映画でした。とは言え、当時の僕を「アン・ハサウェイ」に例え、この後のくだりをnoteに書いていく...のは、流石に無理があるので、しませんが(笑)。...と、いうか、映画「マイ・インターン」と境遇・環境が似ているワケでもなく、単に「自身と年齢差が40歳以上もあった方が、当時の僕の直属の上司であり、チューターだった」だけなんですが。(映画と共通するのは、年齢差の部分だけ、立場や環境はまったく相関しません笑)

当時「新卒で入社し、未来に満ち溢れ、キラキラサラリーマンライフを思い描いていた若者(=僕)」にとって、人生の先輩すぎて、キャリアのロールモデルともなりえない方がチューターだった状況は、正直なところ、悲観した時期もありました。

が、ロバート・デ・ニーロ的に仕事をこなす姿に、感化される部分もありました。(ちなみに僕の入社は2004年なので、この映画はまだ存在していない(2015年公開)ので、現在の視点からの回顧です。)

キャリア・ロールモデル

僕が当時入社した会社は500名程度の企業で、新入社員は、全国20店舗ほどの店舗に赴任を指示され、新卒同期は、ほぼ全国に散っていきました。そして、僕はマーケティングや販促などの「営業畑」ではなく、「管理課」という、商業施設メンテナンスの裏方の職務についていました。設備面のメンテナンス、衛生管理、警備防犯対策、消防計画の立案、テナント売上管理の経理業務などです。(食品衛生責任者や防火管理、防災センター要員の資格を持っているのは、そのためです。)

日々の仕事の社外のパートナーは、それぞれの分野のプロフェッショナル・職人でした。そんな中、僕の40歳上のチューターは、設備エンジニア系のキャリアを積んでいた方だったので、そんな周囲の職人ともツーカーな関係値を築いていました。大学出たての20そこそこの(かつ、私立文系)若造が、そんな空気の中、どんなマインドだったか、は、書き記さなくてもお察しいただけるかと思います。

前段で「悲観」と書きましたが、それは、「自身が勝手に描いていたサラリーマン像とのギャップ」があったから、だと思い返しています。

「自身と数個上の年齢の先輩が、手取り足取り業務を教えてくれる」

そんな都合のいい業務習得やキャリア形成を描いていてしまっていたのかと思います。

当時は、「商業施設運営」という極めてニッチな業種・業界にいた事や、独特の慣例があったことから、(良くも悪くも)閉ざされた環境にいたことで、自身の思考回路も狭くてよかった(=その道のプロになる)時代もありました。まさに、僕の当時のチューターは、その分野の職人・プロフェッショナルでした。

見方を変えてみると、「熟練職人に弟子入り」的な様相でした。しかし、総合職で入社した企業のサラリーマンにとっては、刺激が強すぎかもしれません。本来の「職人と弟子」の関係は、それぞれに選択の自由が担保されていますが、一般的なサラリーマンにとっては「上司は部下を選べない、その逆もまたしかり」な状況です(企業の組織や制度にもよるかと思いますが。)

おそらく、僕が当時、数個上の年齢の先輩との業務であれば、その先輩の背中・視野や経験からしか、読み取れるものはなかったでしょう。ところが、(幸か不幸か)僕はキャリア40年選手の職人とご一緒する機会を得ていたのでした。そこで、何を得るか?どう得るか?は、20代側の力量に依存することが多かったのも事実です(苦笑)。

時は流れて、僕はアラフォーとなりました。現在、たまたまスタートアップに属するサラリーマンになっています。社員構成的には、僕は「年配組」になってしまっています。社内の若手から見たら、「職人」に見られているかもしれませんが、自身には、まだまだそのような素質は無いと思っています。(「ウェビナー職人」と、見られているかもしれませんが、それは僕の本質ではありません笑)

個人の働き方が滑らな時代になり、「上司は部下を選べない、その逆もまたしかり」のような状況を望まない指向と思考が、あるかと思います。ユニットやギルド的に、必要に応じて多様なチームを組むことで、パフォーマンスを発揮していくイメージです。

そんな時に、ロバート・デ・ニーロ的なロール(=役割)の必要性・重要性に気がつくか、つかないか?は、映画「マイ・インターン」を見ているか、見ていないか?に依ると思います(笑)。日経でも推しの映画となっています。

こちら、若者層だけでなく、「一緒に働きたい60代」を目指している、デ・ニーロ層にも支持される作品となっております(違)。ぜひ、ステイホームのお供に。

ヘッダー画像は、noteの「みんなのフォトギャラリー」から


#日経COMEMO #一緒に働きたい60代社員とは #働き方イノベーション

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