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もう一度やってみようか、弦楽器❣️

幼稚園の頃から、いくつかの習い事をやっていた。習字、水泳、英語、そしてチェロだ。習字はぜんぜん続かなかった。大胆な書きっぷりではあったみたいだったが、残念ながら達筆になる気配すら感じなかった。手が真っ黒になることの方が楽しかったのを覚えている。水泳は結構楽しかった。でもなぜかクロールは苦手で、平泳ぎと背泳が好きだった。特に、潜水して平泳ぎでプールの端から端まで届くととても楽しかった。背泳は勢い余って手をプールの端にぶつけてしまうことが多々あり、痛い想いをしたのを思い出す。

英語はとても小さい頃で記憶はあまりないのだが、外国人の子供と「英語のようなもの」を駆使して、遊んでいたようだ。当時は英語を話せる子供としてみられていたが、小学校の頃には既にその片鱗もなかった。残念な限りだ。最後はチェロだ。これはこの中で一番長く続いていた気がする。どういった経緯かは忘れたが、何十人かでの演奏発表会を武道館でやった覚えが微かにある。その後も、音楽の先生が作ってくれた楽譜でベートーベンの第九を弾いたりもした。ただ、なかなかは上達しなかった。

そして、高校になる頃にはいつの間にかチェロから離れていた。エレキギターなども学園祭などで試してみたものの、どんな楽器も上手くなることはなかった。練習が苦手だったのかもしれない。でも音楽はとても好きだったので、カラオケにはよく行っていた。一人で車を運転するときなどは、シャウトしながら色々なジャンルの曲を歌っていた。大学で一瞬、室内楽のサークルに入ったが、目の前に現れる色々なことをやっているうちに、幽霊部員になっていた。

その後は、20年くらいの間、仕事漬けだった。二次会ではカラオケや、生のバンドが演奏してくれる「生オケ」にいくのが、とても好きだったが、楽器からは完全に離れていた。でも、生オケの演奏者と触れ合う中で、もう一度楽器を練習しようかと考えるに至った。そして、一念発起して電子チェロを購入した。いつでも教えてくれると言ってくれた方がいたのだが、実際はそう簡単にはいかなかった。結局のところ、チェロを持って習いにいく時間などはなく、時が過ぎていった。たまに引っ張り出して弾いてみたのものの、出てくる音は「ノコギリ音」で気持ちが萎えるばかりだった。

コロナ禍であればできるかと、練習を試みるが、先生がいるわけではなかったので、まったく上達しない。とうとう電子チェロは、フリマで売り出され、次の人の手に渡っていった。普通ならここで終わりだと思うが、なぜか心に引っ掛かりがあった。先日もクリスマスパーティーで弾いて欲しいと、冗談混じりのリクエストをもらったり、高速のサービスエリアなでチェロを弾いている姿を見かけたりすると、心が動かされる。やはり、もう一度習ってみたいと思って調べ始めてしまった。すると、いくつも興味を引くレッスンがあるのを見つけた。

サブスクリプション型のオンライン音楽レッスンサービス「Phonim」では、「これまでの音楽教室で講師が『暗黙知』として教えていた内容を体系化し、初心者でも分かりやすいように言語化する」というコンセプトを打ち出している。これはなんとも興味が湧いた。しかも、ユーザーが録音した演奏と共に、練習の感想や質問をアップロードすると、講師やチューターといった方々が1-2日の間にフィードバックをくれるという。リアルタイムではないやりとりなら、忙しい生活にもマッチする。来年は是非始めてみたいと思う。あ、もう一度チェロを買わないといけない。今度は電子ではなく、ちゃんとしたチェロにしてみたいと思う。

もし、順調にいったら試してみたいものがある。「シンクルーム」という遠隔で合奏するための仕組みだ。パソコンにソフトをダウンロードし、楽器やマイクをつないで演奏すれば、遠隔での演奏が1つに重なる。「通常のビデオ会議システムでは0.3~0.5秒の音の遅延が発生するが、独自技術でわずか0.02~0.03秒に抑え、演奏への支障を限りなくなくした」という優れものだ。「みんなでスタジオを借りて、それぞれが楽器を運んでそこまで行く」だと、なかなかハードルが高いが、これなら気軽に下手な状態でも楽しめそうだ。

今から考えるのはあまり良くないが、仮に1年経ってもまったく上達しなかったらと心配になった。すこし探していると、もう1つの道があるのも見つかった。チェロではなくピアノだが、1本の指で引いたメロディーに合わせて、AIが自動で伴奏をしてくれるという優れものだ。これならそれなりの演奏ができそうだ。これ以外にも身振り手振りで、バイオリンの演奏ができる技術も開発中らしい。さすがにこれに負けるわけにはいかないが、これも使い方によってはその場を盛り上げる面白い演奏ができるような気がする。

さあ、来年の抱負は「チェロを弾けるようになる!」だ。何度となく失敗しているだけに、難易度は高いが、もう一度だけ挑戦したいと思う。乞うご期待!

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