新型コロナウィルスに罹患して学んだこと
ご報告ですが、4/2発症で、新型コロナウィルスに罹患しておりました。
4/12までホテルで療養生活をしており、その後、再度PCR検査して陰性であることで安心しましたが、咳と若干の倦怠感(微妙にくらっとする)を伴う後遺症が今だに残っております(4/17現在)
感染経路は全くわかりません。発症した週はリアルに飛び回っており、どこでどうウィルスをもらったか、考えようがありません。
毎日検温していましたが、熱は最初から最後まで一切出ませんでした。ですので様々な飲食ほかの施設に入るときも問題なく、そしてコロナに感染しているなんて思ってもみませんでした。ただ、4/3くらいから咳がひどくなってきて、これはなんだ?と4/4に抗原検査とPCR検査をし4/5に陽性が判明したもので、そうすると、咳が出たのは4/2からだから発症日は4/2なのだと想定したわけです(なお抗原検査は陰性と出ておりました)。
症状としては、主に咳です。そしてよく言われる「倦怠感」。ダルいということではなく、特に何もやる気が起きず、ただひたすらに寝れると。不思議な感覚でした。1日20時間くらい寝ていたように思います。
4/5に陽性判明し、大学や勤務先に連絡をし、翌日朝「ホテル療養希望」を電話連絡しました。個別に検索すればすぐ出てきます。4/7朝、都より入院の必要性有無につきヒアリングがあり、結果「ホテル療養」の方向で、決まり次第連絡します、とのことでその日21:30頃には療養ホテル決定の連絡がありました。当方から連絡して1.5日くらいでホテルが決まり、2日経過、つまり4/8に入所となりました。
ここを早いとみるか遅いとみるかは人により分かれると思いますが、少なくとも遅いぞ!とは感じませんでした。私自身は、4/5から4/8まで、大学の寮の自室に隔離し、一歩も外に出ない環境を確保した(食事は寮で作ってもらい部屋前においていただいた)うえでホテルに向かったのですが、陽性判明からホテル療養開始までの自主隔離環境は、しっかりとシミュレーションしておくとよいです(必ずそのタイムラグはあるので)。私の場合は、一緒に住む学生がコロナ罹患可能性となった場合の対応を検討していたので、それを自分がやる、ということでしっかりと認識できていました。
そして4/8には、寮まで送迎の車がきました。そこから、療養ホテルまで一直線です。ウィルスを撒き散らすわけにはいかないので当然とはいえ、ルートを決めオペレーションをするのはすごいなぁという印象でした。
ホテルに到着したら、名前の書かれた封筒の中にキーとか血中酸素濃度計とか連絡事項が書いたペーパーがあり、そのまま誰にも会わ ず部屋に直行です。入所期間は発症から10日間が基本なので、実際の入所は4/8、そして退所は4/12(4泊5日)と短めでした。その中での行動は、
・検温、脈拍、血中酸素濃度を日に2回計測し、LAVITAというアプリに入力
(状況次第ですぐ、看護師さんから電話連絡がきます)
・食事の時だけ、エレベーターホールに取りに行く(アナウンスされる)
ということで、それ以外は部屋の中から出られません。ただ、上に書いたように「いくらでも寝られる」状態であったので、食事時間以外は、仕事もせず、ネットも見ず、ただひたすらに寝て時間が過ぎていった感じです。
食事は、朝昼晩、お弁当です。美味しいのですが、割と毎食同じようなテイストだったので、飽きてしまう方もいるかもしれませんが、私は食のバリエーションとか一切気にしないので、毎食楽しみにしていました。
退所の際も、何時にこのような形で退所くださいねー、と電話連絡がきて、指示にしたがって、ほぼ誰とも会わず退所でした。
完璧なオペレーション。これが日本の現場力なんだなぁ、と感嘆しました。
私たちは、政治や行政の決定やオペレーションに対し、気軽に文句を言ったりするのですが、実際、コロナ関連のオペレーションを体験したら、感謝しかありませんでした。おそらくここに至るまでは、様々な試行錯誤もあったでしょうし、失敗もクレームもあったと思うのですよね。膨大な実践の積み上げのうえに、このオペレーションを凄まじい人数分、回しているわけです。これが日本の現場力、オペレーション力なんですよね。
だから退所の際、テーブルにこんなメッセージを書き残しておきました。
オミクロン株の第六波が収まってきたと思ったら、第七派の兆しが見えてきています。もちろん、緊急事態宣言だ、まん防だ、と気軽に行くことなく、持ち堪えたいところではありますし、なにせ、今後はwithコロナで共生して生きていかねばならないところはあろうかと思います。
今回感じたのは、コロナウィルスに罹患しても、サポート体制は本当にしっかりしているし、身も心も預けられるということ。これはすごく安心につながります。
とはいえ、このオペレーションは、入院にしてもホテル療養にしても、キャパがあり、それが破綻するレベルになると、それはそれで厳しいことになるわけです(弱毒化が進んだり、内服薬が一般化すれば話は変わりますが)
withコロナは目指すとして、療養、隔離のオペレーションが破綻するのはやっぱり怖いです。 国内で猛威をふるい始めてから、2年ちょっとが経過しました。そろそろ、コロナ飽き、ということにならず、基本的な感染拡大防止策はしっかりとやり続ける。人と向き合う時はマスクをする、飛沫を飛ばさないようにする、手洗い、うがいをしっかりするといったことだが大事だなと思います。
あと、罹患してみて思うのは、人により症状は異なりますが、私の場合「単なる風邪」よりは厳しいものがありました。感染しない方がよいですよねやっぱり。
しかし留意していても感染はある。だから、その時のために何かしら、お役に立てれば嬉しいと思い記事を書いておきます。