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高価な海外旅行 燃油サーチャージ一人5万円超えも

9/7から日本の水際が緩和され、日本人を含むすべての入国者に求めてきた陰性証明書に関して、3回目のワクチン接種を済ませていることを条件に免除されることになりました。3年近く我慢をしてきた海外旅行がやっとできると思っている人も多いでしょう。

また、個人旅行も解禁し、査証(ビザ)取得は短期滞在なら免除し、日本はボーダーを開いていきます(10月11日に実施)。

しかし、一時1米ドル145円まで進行した円安と世界的な物価高は日本人にとっての海外旅行に深刻な影響を与えそうです。インバウンドにはよいですが。

筆者はシンガポール在住ですが、シンガポールから日本行きのチケットは冬の分まではチケット代が本格的に上昇する前に確保していました。しかし、次の夏のチケット代を調べたところ、燃油サーチャージが一人5万円超えで合計の航空券が12万円程度と、コロナ前の約2倍になっていました。国際情勢によって燃油代金は変わりますが、予約時の値段で支払う必要があるために先に予約をしておくべきかためらわれるほどでした。

筆者撮影 日系航空会社予約画面9月20日時点

シンガポールやNYなどの都市では家賃が急騰しています。

ブルームバーグによると、シンガポールで外国人駐在員が賃借している民間物件の家賃は平均で20ー40%上昇しており、以前の2倍の家賃を要求する家主もいるということです。

シンガポールの家賃高騰、外国人駐在員に衝撃ー賃貸巡る詐欺も招く
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-06-28/RE64BCT0AFB601

JETRO 米NY市マンハッタン、5月賃料中央値は過去最高の3,942ドル、低所得者向けアパートも値上げへ

不動産価格の高等に伴ってホテルの値段も上昇し、ニューヨークでは3つ星ホテルでも300米ドル前後するという声も聞きます。

また、観光客向けのレストランはコロナ開けに価格が高騰しています。ニューヨークでは簡単な朝食でも一人15米ドル前後かかるようです。

もう海外旅行に行くのは難しいのでしょうか。私は現地の物価を十分に調べた上で渡航先を検討すればよいと感じます。例えば、米国と比較をすると、ヨーロッパ(スイスや一部の都市などを除く)や東南アジアのほうが安いと感じます。

例えば、スペインやポルトガルなどは日本人にも人気があり、安価で飲み食いができるます。ただし、燃油サーチャージなどのチケット代はヨーロッパは高くなります。

最近、マレーシアに行きましたが、ゴルフ場などでも朝食はシンガポールよりもずっと安く数百円でした。シンガポールでも地元民が行く中華料理店やホーカーズ(清潔な屋台のようなところ)に行けば数百円など日本並みの価格で地元料理を楽しむことができます。ローカルフードを楽しむことができればインフレの影響を受けにくいでしょう。なぜなら、一般的にどの国も地元民が一番価格やクオリティーにうるさいからです。また、シンガポールであれば治安もよいのでどこに行っても安心です。

年末年始などに海外に行く人は渡航先選びを慎重に検討し、現地での予算を多めに見積もったほうがよさそうです。できれば、地元に住んでいる人やガイドを頼ると心強いかもしれません。


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