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ロボットと生きる世界が見えてくる。

よく行く居酒屋に、ソフトバンクの開発したロボット「ペッパーくん」が所在なげにたたずんでいます。すでに電源が切られていて動かないのにどうしても気になってしまいます。

ロボットと人間の関係は対立、調和、従属などさまざまな形でSF小説やアニメ、映画などで描写されてきました。かつては物語上の存在であったものが、製造業の現場で使われ、さらに今では生活に徐々に入り込んできている。「変なホテル」なども話題になっています。

日経電子版では、連載企画「Disruption 断絶を超えて」で11月からロボットに焦点を当てた連載を各週一回掲載しています。ディスラプションのテーマは

先端技術から生まれた新サービスが既存の枠組みを壊すディスラプション(創造的破壊)。従来の延長線上ではなく、不連続な変化が起きつつある現場を取材し、経済や社会、暮らしに及ぼす影響を探ります。

です。第一回では、宇宙で、ビル建設現場で、あるいはカフェで活躍するロボットの事情を描いています。

私が記事中で最も印象に残ったのは、「分身ロボットカフェ」でした。様々な障害で外出できず、働くことをあきらめていた人々の身体機能を代替して働くロボットたちは新たな可能性を提示しているようです。

しかし、少し気になることがあります。かつて日本で行われた実験では、ロボットをいじめる子供がいたということです。ロボットだからいじめるというのも論外ですが、分身ロボットが普及した場合、その先に人が存在するという想像力を育てることが、共生する社会のために急務となっている気がします。

ディスラプションの記事一覧はこちらでご確認ください。来週以降もたくさんのロボットが登場します。気になる方は、是非登録をお願いします。

(デジタル編成ユニット プランナー 二瓶悟)