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在宅勤務時代に大切な「週7日間の時間を分解・再構築する」考え方

自分自身のリモートワークも4ヶ月が経過し、仕事のやり方や家族との時間の使い方など試行錯誤した結果、ある程度リズムが出来てきました。そんなタイミングで、日経COMEMOの日経新聞連動企画 「#平日朝からネトフリOKですか」という興味深いテーマが出ていたので、今回は在宅勤務における自己管理・時間の使い方について考えていきます。

緊急事態宣言下で整えた仕事・家庭環境

2020年4月7日に緊急事態宣言が発令されて以降、今日に至るまで、基本的に在宅勤務しています。これまで仕事はほぼ100%外でしてきた私にとって、家に仕事環境が整っていない状況からのスタートだったので、仕事環境を整えるために様々なアイテムやツールを導入しました。

これまで、仕事はほぼ家ではなく外でしてきた私にとって、家に仕事環境が整っていない状況からのスタートだったので、でしたが、数週間かけて装備を整えました。

また、外に出ることが難しく、当時子どもたちの学校が休校となっている状況下で、家族と家で過ごす時間もかなり増え、おうち時間の過ごし方についても工夫を凝らしました。

溶け込んでいく仕事と日常

在宅勤務においては、職場=家であり、移動というオンとオフのスイッチのタイミングがなくなったことで、仕事と日常の境目は混ざっていきました。
理論上、朝起きた5分後には着替えてZoomでのミーティングに参加可能です。昼ご飯や夜ご飯を食べた後も、シームレスに仕事に戻れます。また、週末も外に出づらいこともあり、平日との境目が曖昧になっています。在宅勤務が始まった頃はリズムも取りづらくストレスもありましたが、慣れてくるにつれ「移動時間がなく効率が良い」「家族と過ごす時間が増える」などのメリットを感じるようになりました。一方で、こちらの記事にもあるように、仕事と日常の境目が曖昧になることで、仕事をする時間は以前よりも増えています。

私の場合、オンラインイベントを主催したり、出演させてもらうことが多く、平均で1週間に5-6回はオンラインイベントに出演しています。イベントが開催されるのは、平日の夜20時以降や週末が多く、コロナ禍前よりも頻度がかなり増えているため、実質仕事に接している時間帯は以前よりも多様になっています。

仕事時間の分解・再構築

このように仕事と日常の境界線が曖昧なこの状況において、以前と同じ時間の概念で仕事をしていくには無理があるのではないでしょうか。
1日の時間の過ごし方において、今までは「出社」することで「家庭と過ごす時間」とは切り離され、9時-18時の間は仕事に集中することが出来ました。

在宅勤務においては
「仕事をする場」=「家族と過ごす場」
となるため、例えば小さい子どもがいる場合、日中に子どもの勉強をみたり習い事への送迎や家事などに時間、出社する時のように連続して仕事に集中する環境をつくるのが困難となります。

では、どのようにすべきでしょうか?

私は、今までの時間の過ごし方を分解し、再構築すべきだと考えています。

今まであれば、通勤のための移動時間、打ち合わせのための移動時間、外でのお茶・会食などに多くの時間を使っていました。私の場合で、1週間に10時間以上、1日あたり平均2時間がそうした時間に使われていました。
その2時間をうまく活用することで、仕事の効率は増し、より多くのことが出来るようになりました。一方で、今まであれば集中して仕事が出来ていた日中に、子どもの習い事の送迎など仕事以外に使う時間も必要となっています。
そうした状況で、仕事と家族との時間を両立するには、今までのように連続した勤務、及び連続して家族と過ごすことが困難なので、1日の中でも、午後の1時間は子どものために使い、夜に子どもが寝た後に仕事を回すなど、非連続な時間の組み合わせでの働き方が求められます。

「日中は仕事をしていないといけない」という従来の考え方では、このリモートワーク時代は、仕事も家庭もかなり窮屈となり無理が出てしまうのです。仕事内容にもよりますが、一度、週末も含めた7日間の時間をフラットに考え、仕事時間の再分配をしてみるのも良いかも知れません。
これまでの固定概念は捨て、柔軟に時間を組み合わせることでこれからの時代、仕事の時間や家族との時間のバランスを保つことが出来るのではないでしょうか。

人生の幅を広げる「余白時間」

そして、この非連続で境目の見えづらい中では、特に気にしていないとずっと仕事をする状況を生み出してしまいます。週末も平日と同じように、気がつくと仕事をしてしまっているということが多くあります。この状況が続くと失われるのは「余白」です。
読書をしたり、音楽を聞いたり、運動をしたりする「リラックスする時間」や、様々な「インプット」をしたり、「考えごとや内省」をする時間が失われていきます。今までは、通勤時間や、仕事の後などにも生み出せていた「余白時間」は、新たなアイデアづくりや、人間関係づくり、人生の幅を広げるのに大きな役割を持っています。在宅勤務において、この余白時間をどう作っていくは、しっかりと意識していく必要があるのです。

「余白」時間のつくり方については、河原あずさんが書かれているので是非お読みください。

今回のお題でもある「#平日朝からネトフリOKですか」という問いに対して、私の結論としては条件付きで「問題ない」となります。
それはこれまでに書いたとおり、「平日の朝=仕事をしている時間」という固定概念を崩し、各々が自分の生活状況に合わせこれまでの仕事時間を分解し、再構築する必要があるからです。そして、再構築する際には、人生において大切な「余白」時間も組み合わせていく必要があります。
私が「条件付き」と申したのは、何も考えずに自由気ままに過ごしていけば良いということではなく、「家族の時間」や自分の人生の幅を広げる「余白の時間」をしっかりと組み合わせた新しい「仕事の時間」を考えていくことが何よりも大切だと考えているからです。

まとめ

「日中は仕事をしていないといけない」という従来の考え方では、この在宅勤務時代は、仕事も家庭もかなり窮屈となり無理が出てしまいます。これまでの固定概念は捨て、「家族の時間」「仕事の時間」「余白の時間」を一度分解し、柔軟に組み合わせることが大切です。
そうすることで、これからの時代、家族や仕事、個人の時間のバランスを保つことが出来るのではないでしょうか。



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