印刷メディアのデジタル化を見逃すな
この取り組み実に面白いです。そして、タイトルにAIが出ていますが、それを支える印刷技術の進化も見逃してはいけません。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33674100R00C18A8TJ2000/
ちょうど先週、東京ビッグサイトでIGAS(International Graphic Arts Show) 2018という、印刷技術の展示会がありました。この記事中でも、
当面は人手を介すが、年内に小冊子づくりまで完全自動化を目指す。将来的には数十ページあるカタログも一人ひとり異なる内容にする考え。
と、何気なく書かれていますが、今の印刷技術は、カタログを一人ずつ異なる内容にすることが可能です。「それ、コピー機でできるのでは?」と思われている方もいるでしょう。では、そのカタログが数万人規模だったら、コピー機でできるでしょうか?
最新の印刷技術は、なんと高速に、毎ページ異なる印刷を、コピー機よりも高いクオリティーで出力することが可能です。私たちはデジタル技術の進化は、デジタル・メディアで起きていると理解しがちですが、デジタル技術によって、印刷も、もはや「デジタル・メディア」になっているのです。
例えば、すでにパッケージ印刷では、多くの種類のパッケージを用意して店頭に並べることができるようになりました。
http://news.nicovideo.jp/watch/nw3604684
このニュースにあるように、今まではパッケージ印刷は、1種類のものしか出せませんでした。それは、複数の種類の印刷を使用路するとコストが高くなるためです。しかし、印刷技術の進化により、これが可能になり「デジタルパッケージ」という言葉も登場しています。
デジタル=デジタル・メディアではなく、すべてのメディアにデジタル技術が使われていることを知ると、今回の個人ごとに異なるカタログを届けるなど、新しいマーケティング・コミュニケーションができることになるのでしょうね。今後の、印刷メディアの進化も楽しみです。
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