再生エネ導入にコスト意識(2019.06.13)
おはようございます。コンテンツマーケティングの島田です。いきなりですが、ここ10年で故郷の景色が一変しました。子どものころ走り回った野原や裏山に次々と太陽光パネルが設置されました。隣の家の屋根や少年野球場の観客席まで整然と並んでいます。昔の風景がなくなり寂しくなる一方で、環境に優しい再生可能エネルギーの普及は必要だなと感じています。
けさの日経朝刊1面トップは、太陽光・風力発電で作った電気の買い取り制度を終了するという話です。みなさんの身の回りにも太陽光パネルは多いのではないでしょうか。ポイントをチェックします。
Morning Briefingとは
その日の朝、読んでほしいニュースの要点を簡単に要約したもの
電気料金の負担抑える
◆キーワード
固定価格買い取り制度(FIT)
◆ニュースはなに?
経済産業省は太陽光や風力発電の事業者がつくった電気を大手電力があらかじめ決めた価格で買い取る制度を終了する。新たな競争入札制度を導入してコスト低減を進める。
◆気になるポイント
太陽光や風力で作った電気を買い取る制度があります。国が価格を決め、電力会社が購入します。東日本大震災・原子力発電所の事故を受け2012年に始まりました。再生可能エネルギーへの参入を促すことが狙いでした。ただ、安定した価格で買い取ってもらえるため、事業者にコスト意識が芽生えにくいという課題がありました。新たな入札制度を導入することで、価格競争を促しコスト低減を進める狙いです。欧州では普及している仕組みです。
一方で、電力会社は、購入費用を電気料金に上乗せしています。家計や企業に転嫁する分は約2.4兆円まで膨らんでいます。入札制度の導入で、消費者への負担を抑える効果を期待できます。どれだけ抑えられるのか、今後の詳細な制度設計が待たれます。
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