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XGに出会えて本当に良かった

先日、XGの日本ショーケースに行ってきました。SIMONさんとやりとりをしていて、彼からご招待いただけたのは今年最高に光栄な出来事でした。Forbesの表紙でXGを取材したのが彼女たちを初めて「生」で見る機会だった自分にとって、彼女たちがどのようなステージを披露するのか、どのような存在感を発揮するのか、ドキドキしながら参加しました。

大袈裟かもしれないけど、今まで生きてて本当に良かったと思えたライブでした。夏に会った時は緊張しながら、丁寧に話してくれたあの子達が、今目の前のステージで輝いてる...!そんな親心みたいな気持ちで、「今を最大限楽しむ」彼女たちのエネルギーに終始心を動かされてマスクがびしょびしょでした。

XG、想像を遥かに上回るクオリティのものを毎回提供し続けて、応援している人を華麗にぶん殴るという意味でファンにとっては推してる甲斐がありすぎるんだよな...ということを、開演直前に公開されたX-GENEのビデオを見て実感した。

個人的には、XGはアイドルというよりも「アスリート」にとても近い感覚。彼女たちが確固たる夢や目標を追う姿を見て、こちら側まで勇気や希望が湧いてくる感じ。ファンが彼女たちに何かしらの「あるべき姿」を投影するのではなく、大きな旅に一緒に乗せてもらう感じ。その泥臭さはとても新しく感じる人も多いのではないだろうか。

特に、恋愛要素や「女の子らしさ」を一ミリも出さない、未成年は露出の多い衣装を着せない、擬似恋愛の余地を作らない、メンバーの好きな世界観を徹底して作る、全体では完璧に揃ったダンスをしつつ、個人カメラでは個性や「らしさ」を前面に出す。この条件をクリエイティブで徹底する意思の強さがすごいと常々感心している。ここで言う「女の子らしさ」というのは、家父長的・異性愛的な男性中心目線によって作られた「らしさ」のこと。ずっとこのまま、誰にも迎合せずやって欲しい。そして何よりも、異性愛規範、「女の子らしさ」の呪縛に囚われないと、こんなに表現の幅が広がるし、自由が増えるということを彼女たちはまさに今証明していると思う。

ショーケースに来ていたXGのファンを見て興味深く感じたのが、みんなステージに集中しているし各々の楽しみ方で参加しているけど、窮屈なファンの間でのルールとか悪い意味での見た目の統一感とかファン同士でのマウントっぽい雰囲気とかなく、みんな自由だけどXGが好きな気持ちは一緒であること。

主役は自分たちではなく、あくまでもステージ上に立つメンバーたち、そして彼女たちの夢ややりたい事を応援する、というスタンスが共有されているのは特徴的だと思った。「推しに自分を見てほしい」掛け声じゃなくて、「ここにいるから大丈夫だよ」という後押しのような声援も、彼女たちにとっての「ホーム」である日本でのショーケースだからこそ感じられる独特の暖かさなのではないだろうか。

XGが「無限大の可能性」をモットーにしている以上、さまざまな楽しみ方をするファンは今後どんどん増えていくであろうし、そうやって自由にXGの世界を楽しめるというのは間違いなく彼女たちの強みだと思う。いろいろな意味で「開かれた」プロジェクトであり、たくさんの「自由」が醍醐味である、そんなグループを応援できることは、とっても貴重だ。ファン、チーム、メディア、リスナー、メンバー、全員がつながって生まれるシナジーをXGALXは大切にしているし、XGがどこまで行けるかは、XGにどんな形であれ「触れた」人たちによってどんどん変化していくだろう。XGに出会えて、本当に良かった。


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竹田ダニエル
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