原油価格と我が国の交易利得(損失)には強い相関があります。

交易利得(損失)とは、一国の財貨と他国の財貨との数量的交換比率である交易条件が変化することによって生じる貿易の利得もしくは損失のことであり、輸出入価格の変化によって生じる国内と海外における所得の流出入の損失を示します。

そしてこの関係に基づけば、今年の原油先物価格が60ドル/バレル程度にとどまっても、今年の所得の海外流出は▲1.1兆円程度になります。

さらに、今後の原油価格が平均70ドル程度となると、今年は▲2.8兆円も所得の海外流出が生じることになります。

これは、1%の消費増税に匹敵する負担増になりますので、更に原油価格が上がれば、景気への影響は無視できないでしょう。

https://www.nikkei.com/article/DGXLASQ2INYPC_Z10C18A4000000/

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