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金融政策委員会MPCのタカ派メンバーであるジョナサン・ハスケル委員とミーガン・グリーン委員の二人が利上げから据置にシフトすることが想定される中、2月1日の会合で政策金利を据え置くのはほぼ見えてきたと言える。しかし、難しいのはその後どうするか、という点である。ハト派的なトーンを打ち出しつつも、利下げを示唆することはしたくない、ように見えるため、そのコントロールは難しそうである。

12月のシグナルにほぼ変化はなかったため、BOEがガイダンスを具体的にいかに変更するかは不確かである。12月のMPCの議事録によると、英国経済の見通しを評価する枠組みを変えず、景気の回復力を注視しつつ、インフレ圧力の低下に注目する、ということである。

そこで12月のインフレデータを見ると、前年同月比で4.0%上昇した。11月対比で0.1ポイント上昇している。しかし、エネルギー価格の上昇が予想対比限定的であったこと、航空運賃、宿泊費などのサービスの前年比インフレ率は6.4%とBOE予想より50bpも低かったこと、英国の賃上げ上昇圧力も急速に弱まっていること、などインフレリスクが限定的となりつつある。紅海の緊張を反映し、輸送コストが上昇していることは気を付けたいが、総合的に見れば、インフレの中期見通しを引き下げる方向で見てよいであろう。

とすれば、2024年のBOEの金融政策について、6月を皮切りに合計100bp程度は利下げを進めていくという見方でよいと見ている。

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