北京でBaiduの無人タクシー運用が開始されました。乗り方と評判を紹介します
「近い未来そうなる、だけどいつ?」と思っていた自動運転の時代はもうすぐ来るのかも。Baiduが北京で無人タクシーサービス「Apollo Go」を開始しました。 僕の住む北京では初の自動運転タクシーサービスです。
この記事にもあるように、北京の前にBaiduは他の街でテストを行ってきました。ちなみに中国ではBaiduの自動運転事業「Apolloプロジェクト」が有名ですが、他にも中国版Uberの「Didi」などが自動運転に取り組んでいます。
北京エリアでは全長約700kmで、40台の無人タクシーを利用することができます。 100カ所の送迎地点で、「ドアtoドア」ではなく「駅to駅」のサービス。 ちなみに北京のこの700kmというのは、中国で最も開放面積が広く、走行距離が長い都市でのテストとなります。
今このBaiduの無人タクシーサービスは無料で利用することができます。 データを収集することがBaiduにとって価値のあることですからね。また、自動運転タクシーの利用に便利さを感じてもらうことや、安全性について理解を深めることができる。ただ2000万人以上が住む北京で40台なので、乗ることは至難です笑
現時点ではBaidu地図のアプリ内にて予約できます。画面はこんな感じ↓
Baiduのアプリでタクシーを選ぶようにApolloを選択。細かい条件が提示されます。
そのあとはいつものUIでFromとToを入力します。冒頭にも記載したように、今は特定の場所からの移動しか選択できません。
利用には個人情報を入力して申請しないといけないです。
無人タクシー体験について、なかなかイメージできないかもしれないので、ぜひこのリンクの動画を見てください↓
もうかなり現実味あるなって感じがします。まだミスやエラーがあって、そのエラー率を改善してると動画では言ってます。
今回のトライアルについて北京は「安全性と信頼性の確保のために、有人自動運転試験について最も厳しい安全要件を定めている」の旨をオフィシャルに発表しています。Baiduは約1年前に北京でそのテストライセンスを受け、すでに多くのテストをこなしてきたとのこと。
ただ中国ネット民からの声には
無料利用と言っても命かけてますからね。。
とのごもっともな意見も。
また、先日のサービス貿易会でも発表されたように、無人配達車や自動販売車なども複数の企業が開発しています。それらも含めて、無人タクシーも量産化されたら、過渡期では北京や上海のような大都市の渋滞がますますひどくなることも懸念されます。
インフラへの不安もあり、今後台数が増えれば増えるほど、ネット接続や基盤設備の負荷が高くなることが問題になるのではと言われています。
そして配車サービス「Didi」についても取り上げられています。圧倒的利用数を誇り(例えば今年6月のMAUは7768万)、中国では将来的にはBaidu Apolloの最強のライバルとなる可能性が高いと報道されている。Uberもかなり力を入れていますから、たくさんの走行データを持つRideShare企業にチャンスがあるのは世界中で同様なのかもしれません。
今後も注目、先ずは乗ってみたいです。乗れたらTwitterでレポートします!
(参考資料)