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日本の結婚はもはやマッチング不全を起こしている無理ゲーと化した

未婚男女人口差は300万人もの男余りって記事を書くと、「じゃあ、なんで私は結婚できないの?」とかよく詰め寄られます。

正直に言えば、それは個々の問題なので「知らんがな」として言えないのですが、男余りなのに「女性は婚活で苦労する」とか「婚活パーティーに男が少ない。女子会になってしまう」という謎の現象については、確かによく聞きます。

東洋経済オンライン連載「ソロモンの時代」にて、その謎を解き明かしました。ぜひご一読ください。

未婚化は個々人の意識の問題というより、構造的な問題です。そもそも結婚意欲のある男が少ないうえに、そこに年収条件掛け合わせたら、女余りになってしまうのは当然なんですが、それにしても、婚活女子たちも日本の未婚の男たちの実際の年収を知らな過ぎるとも思います。

「今回の婚活パーティーは外れだったね。貧乏人しかいないや」と愚痴っていても、他に行っても大体同じようなものです。年収400万以上稼ぐ20~34歳の未婚男性は、たったの19%しか存在しないんですから。

高年収の男は、婚活パーティーに来る前に売れています! 婚活に来る時点でそもそも高年収男はいないし、万が一高年収だというプロフィールの男がいたら、その年収が嘘か、本人自体がやべえ奴です。

とはいえ、バブル崩壊以降、30年も給料があがっていないという事実も異常です。正社員でさえ全然給料はあがっていないのですから深刻です。よく未婚化は非正規の増加だという誤解報道が流れますが、未婚の絶対数は正社員の方が圧倒的に多く、非正規を減らせばいいという問題ではないのです。


今回も、コメント欄は相変わらず香ばしさに満ちています。ありがとうございます。いちいち紹介しませんが、ヤフコメの方では、なぜか「男vs女」の戦いが繰り広げられております。勝手にしてくださいw


また、こういう話題では「男は育てるもの」というコメントも寄せられます。

こんなコメントもありました。

こういう「現実見ないで理想ばかり追っているから行き遅れなんだよ?」という耳の痛いことを言ってくれるのはありがたいことなんですけどね。
自分の聞きたいこと以外はシャットアウトしてしまう人が多いので一向に解決しない愚かさはどうにかならないものか。男女問わずね。
金と結婚したいのか、人と結婚したいのか、そこら辺を考え直す人が増えると良いですね。

とてもやさしいアドバイスなんですが、「金と結婚したいのか、人と結婚したいのか」という二者択一の話ではないと思うんですよね。単純に金だけが目的なら、50歳以上の高年収高齢男性を狙えばいいのにそれは嫌だという。かといって、特定のあの人と一緒になりたいという人がいるかと言えば、そんな人はいないという。「あの人と結婚したい」ではなく「結婚という状態を獲得して安心したい」というものなんです。

でも、結婚=安心だった時代は随分昔に消え去りました。結婚しても離婚もあるし、一生の安心を約束してくれるものではない。にも関わらず、婚活女子がそこに安心という幻想を抱いてしまうのは、当たり券が最初から存在しない宝くじを延々と引き続けるくらい不毛なことかもしれません。


結婚したいけどできない人がいる一方で、結婚している人というのは割とすんなり若いうちにしているもんです。そして、結婚した当初はヤバめの年収でも、結婚後や子どもが産まれた後では、なんだかんだ夫の年収はあがっていたりするものです。

年収があがるような男だから結婚できるのか、結婚したから年収があがったのか、その因果は一概に言えませんが、こんなコメントもありました。

旦那は出会った時年収300万のだったが、大勢で遊ぶイベントでの動きっぷりをみて「きっと将来は稼いでくれるはず!」と思い結婚。
(恋愛フィルターコミコミでしたがw)
結婚したら、家庭があるから!と転職し年収600万に。
その後子供ができ、父親だから!と働きまくり700万を超えそう。
良くて500万稼いでくれたら世帯収入1000万近く行くから生活は余裕かなと思っていたらまさかの展開でした。こういう事もあるので婚活時点での給料だけを気にするのはもったいないかと。
将来性を考えて年収で足切りせずに出会いを探せば結婚できると思います。
私の場合はただのラッキーですが…

結婚して幸せな夫婦はこういう感じなんでしょうけど、一方で、「俺が絶対幸せにしてやる! 」みたいなヤンキー男のプロポーズに惚れて、若気の至りで結婚したものの、会社クビになって借金まみれで離婚した地方在住女性の話もたくさんありますから。

いろいろです。

要するに、マッチングなんですが、こうも男女間で希望の乖離があるとほぼ無理ゲーなんですよね。皆婚時代、お見合いでほぼ100%のマッチングが実現できたのは、ある意味では総中流社会だったという面もあります。誰を選んでも大体同じような給料だし、大体同じように給料があがるとみんなが信じられたからこそ、マッチングが可能になったと言えます。

そう考えると、現代の未婚化は、経済構造の問題であって、本人たちの意識云々という話ではないのです。


こんなコメントもありました。

20年くらい前に有名な大手結婚相談所に登録しに行った時、アドバイザーに
「高身長な貴方は有利ですよ!年収はほっといても上がりますが身長はもう伸びないですからね」と言われたが、まさかどっちも伸びない時代になるとは、、

ほんの20年前の話です。世知辛いものです。


それから、僕に否定的な人は、「こういう記事を見て、婚活を諦める男性が多い」から害悪だと言うんですけど、こんな記事ごときで諦めるくらいなら最初から結婚なんかしなくていいと思いますよ。結婚したところで破綻するのがオチだ。

「こんな記事に惑わされず、相手の年収にこだわらず、2人で支え合っていけばいい」とか一見よさげなことを言うけど、その2人になるためのマッチング段階のことを問題にしているんです。もっと言えば、結婚できない人というのは、個人最適でしか物事を考えないからいつまでもできないのであって、個人最適ではなく、俯瞰して客観視点を持つためには、「厳しい現実」というものを知らないといけないわけ。のほほんと生きていれば安心だった時代じゃないんだから、そうした視点の多重化が必要なんです。

結婚できたから万事OKのレベルの話をしているのではない。そういう考えの既婚男性こそ「視点の多重化」ができていないので、これから続々と孤独死を迎えるんじゃないかな。いい加減いつまでも所属の安心だけに寄りかかっていないでほしいと思います。



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11/13に新刊「結婚滅亡」が発売です!他著書「ソロエコノミーの襲来」 「超ソロ社会」「結婚しない男たち」等。東洋経済等でコラム執筆したり、テレビ・新聞によく出ます。独身研究家として活動させていただいてます。メディア出演・執筆・対談・講演のご依頼はFacebookメッセージから。

コメント2件

人間個々人で働いて生活し、個々人同士が都合のつく時に(週1でも)同じ場所で同じ時間を過ごせればいいんじゃないのかな。結婚・家族をことさら意識する必要があるのかな。頑張れば、出産・育児ができる時代ではなくなったと思いますがね。
共働けよ、女性!
男は口説く、女はアピール。
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