少子化とは「生まれてくる子どもの数が少なくなる」のではなく「生まれてきた子どもが死なない社会」のこと
日経に読み応えのある特集「人口と世界」というものがあります。世界の人口は減少するということ(僕にとってはずっと言ってる話ですが、いまいち理解していない人が多すぎるファクト)についてちゃん説明してあり、ビジュアルもキレイでおすすめです。
さて、そんな不可避な世界及び日本の人口減少について改めて説明するとともに、少子化というものが悪いもんだと思い込んでいる人に対する新しい視点を注入する記事をプレジデントオンラインに出しました。
少子化は確かに出生数が減るわけですから、「生まれてくる子どもの数が少なくなる」という現象です。しかし、では、なぜ少子化になるのかを突き詰めていけば、それは「生まれてきた子どもが死なない社会=子の死亡率が下がる少死化」であることを意味するわけです。
逆に言えば、なぜ昔の日本も現在の発展途上国もあれほど出生率が高いかといえば、それは生まれてきた子どもが大人になる前に病気・災害・戦争で死んでいってしまうからです。
産まれた子どもがすくすくと成長できる社会においては、少子化は当然なのです。
そういう視点で、少子化や人口減少、さらには高齢化・未婚化などすべてつながっている構造を再度見つめなおしてはいかがでしょうか?
ぜひお読みください。
今回もたくさんの反響いただき、
なんと、ヤフーのランキングにおいては、ずっと勝てなかった小室圭氏関連記事を軒並み抑えて1位取りました。個人的にはすごいうれしい快挙です。それくらいKKは強いのです。
毎度のヤフコメは613件もいただきました。ありがとうございます。お褒めの言葉もたくさん。
プレジデントにしてはまともな記事だな。そもそも私たちが子供の頃は人口増加が社会問題でした、、、そんな私から見れば良かったじゃないかと思ってしまう。 効率の悪い産業は輸入に任せて一人あたりの生産効率上げることに税金使いましょう。
考えさせられる良い記事ですね。高齢者の多死は自然の摂理として、若者世代の自死は防ぎたい。
この記事を見る限り、現代は若者の自殺などによる死亡者数の増加が最大の懸念点となっているのだと初めて知りました。
少子化は止まらずとも、すでに生を受けた若い人達が亡くならない世の中にしたいです。
とはいえ、ヤフコメですから、いろいろ面白いコメントも来ています。
少子高齢化の脅威を矮小するための内容であり出鱈目。
もっともらしく語ってるが事実の一部を切り取って作為的に繋ぎ合わせているにすぎない。事実の一部を作為的に集めたものを事実とはいわない。
「いびつな人口ピラミッドが、全年代均等型に補正される」などと戯言にも程がある。
人口ピラミッドが全世代均等型に補正されたとしても形状が整ってるだけで少数の若者が自分達の何倍もの老人を支えている事実は変わらない。
だが恐ろしいことにこの戯言を信じている者がこの国には多く、高橋洋一・嘉悦大教授のような知識層にも浸透している。知識層すら高齢化によって劣化する、これが高齢化の脅威である。
何の信念に固執してるのか知りませんが、事実を見ようとしないこういう人間が一番怖いですね。津波警報が鳴っても、津波が眼前に迫っても逃げないパターンの人ですね。ま、好きにすればいいんじゃないですか?
この記事は誤っている。ベビーブーム世代が老人になり死に絶えれば多死時代は終わる。しかし、現在の様に女性が子供を産む数が少ない時代が続けば必ず日本人は滅亡する。移民を導入すれば日本の人口は維持されるだろう。しかし、日本の人口の多数派が移民になった時点で日本の文化や伝統は失われ、移民が中心の国になる。それはもはや日本ではない。
間違ってるのはあなたね。女性が産む子どもの数は別に1980年代と比較しても変わっていない。出生数減は母親の数減だから。結婚して産む人は産む。出生数ゼロにはならない。それについては今までもさんざん「少母化」という視点で記事化しているので参照ください。
他にもいろいろありますが、全部は紹介しきれないのでこのへんで。
本日、緊急事態宣言の全面解除が決定しました。
時短とかもやめればいいのに、と強く思いますが、それはまた別の機会に記事化するとして、少なくともこれで学校や大学は開放されるわけですよね?
コロナ下における緊急事態宣言において、この学校の閉鎖ほど愚策はないでしょう。特に大学生などは、2020年4月に入学した学生が一度も自分の学校のキャンパスに入ったこともなければ、同級生と生で対面したこともないなん異常です。これは若者たちの「人とのつながり」の遮断です。地方から上京してきた子にとってこれがどれほど過酷な状況だったか。しかも、飲食店のバイトなどで別の人との接触もできないのですからまるで牢獄生活のようなものです。
はっきりいえば、それは彼ら若者たちの心を殺す行為と同じだという認識を政治家はもちろんだが大人たちはもってほしい。
そんな愚行は二度と繰り返さないで。あえていうが、たかがコロナごときのために、本来死ぬはずのない子どもたちの肉体だけではなく心までも殺さないでほしい。
茨城県は「県立学校は通常登校・授業に戻し、小中学校や私立校、大学などにも同様の対策緩和を要請」と発表しました。ぜひ他の都道府県もこれを見習ってほしいものです。