配属ガチャとか親ガチャとかガチャガチャ流行ってますね
入社して最初の配属がどこになるかわからない、ということで最近は配属ガチャ、と言われているようですが、
うーん、それある意味当たり前というか。
いや、自分の思い通りにいかなくても我慢しろ!と言いたいわけではなくて。
新卒で入ってきて、ニーズは聞くにせよ、その新入社員のことを人事としても理解しきれているわけではないから、全員のニーズに応えきれないですよね。
だいたい、新卒で入る方も、どこまで仕事について理解しているんですかね。例えば営業って、嫌がる人多いじゃないですか。あれなんでかよくわからないのですが、特にB2B系で仕事していくうえでは、営業経験があるとその後すごくキャリアパスが広がると思うのですが、そういうのわかってないですよね多分。
そして、最初はこういう仕事に就きたい、という希望があるとして、そこからどういうキャリアプラン描くんですかね?そして30代、40代でどういうビジネスパーソンになりたいということ、薄らぼんやりでもイメージあるのかな。あんまりわからんですよね。別にわからないからダメだ!じゃないですよ。そんなもんです。
おそらく、いろんな職種を経験した方がいいことって多いと思います。だから、明確に「こういう道だ!」というのがない方は、ガチャでも得られることめっちゃ多いと思うのですよね。
そして、明確にご自身のキャリアプランを描いている場合。そのために配属はここでなければならない、と言ったのに通らなかった。そういう場合もあると思います。それは悲しいですね。
しかし、本当にその方に力があるなら、企業はその新入社員を希望部署に配属させるわけです。そして、配属しなければやめちゃう可能性があって、そうならないようにちゃんと引き留めたいというのであれば、それは企業としては言う通りにしますよね。公平にくじ引き(ガチャ)であるはずがないわけです。それを明確に言うことはないでしょうが。
だから、身も蓋もないですが、その新入社員の配属意向が強かったとしても認められないのは、単に実力がなかった、ということなのだと思います。
そして、もしそれが不満であるなら会社を辞めればいいのです。
いや、その言い方は突き放すようで申し訳ないけれど、ほんと、不満があったら辞めたらいいのですよ。それでチャンスがあれば他の会社に行ってですね。で、配属ガチャで自分の言うことを聞いてくれなかった会社にざまーみろ!と言えばいいわけですね(言わなくてもいいですが)。
企業と社員の関係ってそういうことだと思うのです。対等な契約関係。
会社側からすれば、会社にとって必要だからその方を雇用する。で、辞めたら困る人には、色々対応する。これは、きっと公平ではないです。
社員側からすれば、自分のキャリアを歩いていくうえで必要だからその会社にいる。でもそれが満たされないなら、他の会社に行ったり、起業する。
で、入社する前にしっかりお互い、そのことを了解しておく。転勤はあるかないかとか、配属をどうするか、というのは会社から志願者に伝え、志願者は、それでその会社に入るか別の会社に入るかを自分の意思で選ぶ。
「そうしたいのは山々だけど、実際には他の会社では雇ってくれない」ならば、ガチャのようなものを受け入れるしかないですよね。そういう、対等な契約関係になれず、会社の方が強くなるわけですから。
なお一方で、会社としても、米国のような解雇はできないわけです。この日本では。これは社員にとっては、とてつもなく強い権利です。
そういう中で、会社は社員たちがイキイキ働けるように環境作りをしていけば人気は出るし、そうでなければ人気は落ちる。だから環境をつくる。
社員は自分の意向が取り入れられればイキイキ働ける。そのために、力をつけるし、力がなければ取り入れられない。だから力をつける。
そういう契約関係の中でみながイキイキと生きていくために大事なのは、社員が
「希望があったら我慢せずに会社に言う」
ことに尽きると思います。それで、認められるかどうかはさておき、言える環境をつくる。何を言おうが、会社はその意向を尊重する。そのうえで、対応できることは対応するし、対応できないことは対応できないと、理由つきでしっかりと伝える。そういうことをやっていくことに尽きます。
つまり、コミュニケーションを欠かさずにやることが一番大事なのだと思います。だから僕は、1on1ミーティングをやろうね、とそこかしこで言っているのです。
配属も日常の仕事も評価も部署異動も何もかも、全てマネジャーとメンバーでしっかりコミュニケーションをして、適切に対応すれば、そういうコミュニケーションをしない場合と比べて、確実に、会社にとっても社員にとっても、幸せ度合いは増加します。
だから1on1ミーティングでしっかり話しましょう。まずは。
それと、一人ひとりは、何がどうなろうが自分の意思で生きていけるように、力をつけましょう。
(photo by Aflo)
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