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保育業界の働き方改革/組織開発について

保育園とわがやの関係

わが家では、9月からパートナーが復職し、4歳と2歳の子どもが保育施設に通い始めています。保育園に通わせることの難しさに、休日に「保育園行きたくない」とシクシクと泣き始めることがときどきあります。

そして、いざ月曜日の朝になると「いきたくない!」と大泣きして、強引に着替えさせて強制連行するように園につれていくこともしばしばあります。

「ほんとうに行きたくないなら、行かなくてもいいんだよ」と言ってあげたいが、それは我々夫婦の間では禁句にしています。我ながら人でなしだとも思うのですが・・・。

行きたくない理由が、園の環境や人間関係が劣悪であれば、すぐに登園をやめて、転園を検討すべきですが、ぼくたちからみてそうは見えませんし、子どもたちも先生や友達に優しい声をかけてもらっているので、心理的にも安心できる環境であると考えています。だから、子どもが自分の気持ちと折り合いをつけるまで、耐え忍ぶ方針に決めています。

でも、目の前で泣きじゃくる子どもを強制連行するのは本当に心苦しいのですが・・・そうしないとぼくもパートナーもうまく働けなくなってしまうからです。

保育園のありがたさ

余裕がないときのぼくは「保育園が、子どもたちが家の存在を忘れるぐらい楽しい場所だったらいいのに」と全く無責任なことを考えてしまいます。しかし、2020年以降、緊急事態宣言下で自宅待機だったときに、共働き夫婦の悲鳴がSNSなど各所でみられていました。そのとき、学校や保育園などのインフラのありがたさに社会が気づいたと言えます。

もちろんぼくたちも、いまこのように子どもたちを預かってもらえる状況は、全くもって当たり前のものではなく、保育士さんたちの現場の努力、さまざまな保育系団体・企業の努力によって成り立っているものであることを、常に忘れてはならなりません。

朝7時からオープンし、夜は19時まで預かり対応をする。施設によってはもっと遅くまで対応しているところもあります。そんななかで子どもたちの認知特性やアレルギー特性にも配慮が必要です。保護者によってはクレームとまでは言わないまでも、細かく連絡しなければなりません。子どももヘトヘトですが、保育士さんの体力・配慮への気力もすごいと感じます。

先生たちのがんばりがすさまじいために、ときどき、心配になる程疲れた顔をしていることがあります。そのたびに、先生おつかれさまです。ありがとうございます、と伝えるようにしていますが、それは些細なケアでしかなく、もっと本質的なケアが必要なんじゃないかと感じることがあります。

保育士の週休3日制

そんななか保育大手のポピンズは保育士対象に「週休3日制」を導入するそうです。

保育大手のポピンズは保育士を対象に、週休3日制を導入する。これまで平均1日8時間勤務が基本だったが、10時間働いてもらうことで、週4日勤務で給与を維持できる体制をつくる。人手不足が続く中、働き方の選択肢を増やすことで人材を確保する。一人の保育士が子どもを長くみることで保護者の安心感にもつながるとみている。

まず一部の保育士で週休3日制を選択できる制度の試験導入を始めた。シフトの組み方や、現場の運営上の課題などを洗い出し、2023年1月の本格導入を目指す。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC29EKR0Z20C22A9000000/

10時間労働は大変ではありますが、実態の残業などを考えると妥当でしょう。

記事中では、「多くの自治体が、認可保育園の補助金の対象となる「常勤保育士」の定義を「1日6時間以上、月20日以上勤務する人」と定めている」ことが懸念とされています。このような制度の壁などはあれど、それをのりこえて週休3日が実現され、保育士さんたちの心身の健康が保たれることが社会をよりよくしていくのではないかと記事を読んで感じました。

保育士の働き方改革や組織開発に目を向けること

この記事を読んでさらに思ったことは、ぼくは組織開発・組織デザインに関わる仕事をしていますが、保育業界の企業さんとの付き合いがまだあまりありません。毎日子どもを預かっていただく保育業界に対して、ぼくたちはその知を還元していくことができないかと考えてしまいます。

そんなことを考えていたら、会社の同僚が、野良組織ファシリテーションをしはじめていて、すげぇなと感心してしまいました。

ぼくもあらためて、保育業界への貢献をしていきたいと感じます。


#日経COMEMO #NIKKEI

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臼井 隆志|Art Educator
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