Voicyパーソナリティ年間ランキング10位に思う「目標と継続の力」
Potage代表 コミュニティ・アクセラレーター、そしてVoicyパーソナリティの河原あずさです。Voicyでは「つながりをデザインするコミュニティ思考AtoZ」という番組を2022年3月13日から毎日配信し、約650回の配信数を積み重ねています。たくさんのリスナーに日々聴いていただき、本当にありがたく思っています。
そんな僕に2023年12月、嬉しいニュースが飛び込みました。「Voicy」の2023年年間ランキングマーケティング部門にて、僕のチャンネル「コミュニティ思考AtoZ」が、トップ10の第10位に選ばれたのです!おめでとうございます、ありがとうございます!
本当にこれは嬉しいことです。僕はかねがね、この放送をいろんな方々に「見つけてほしい」「聴いてほしい」「触れてもらったら、10人に1人ぐらいはきっと好きになってくれる人がいるかもしれない」と思って、もう色々な方々に向けて発信してきました。
Voicyは審査を通過した(通過率5%!!)パーソナリティが日々短めの音声番組を配信する「選ばれし人たちのPodcast」のようなプラットフォームで、コメント交流やライブ配信の仕掛けもあり、独特の文化をはぐくんでいます。特に「耳から学びを得たい」という忙しいけど学びを続けたいというビジネスパーソンに人気で、パーソナリティにはキングコング西野さんやちきりんさん、イケハヤさん、堀江貴文さんなどなどの誰もが知っているインフルエンサーもラインナップされています。COMEMOのKOLでも配信している方が多数おり、例えば澤円さんや伊藤羊一さんも毎日のように配信されています。
そんなVoicyが年1回「分野別のパーソナリティのトップ10ランキング」を発表しているのですが、マーケティングカテゴリに登録しているパーソナリティの第10位に僕のチャンネルが選ばれたということなのです。びっくりです。
こういうランキングはいわば「水物」なので、運も多分に作用するでしょうし、本当に風向き1つで違う結果になったと思うのですが、日々の積み重ねが評価されてか、このような形で選んでいただいたこと、大変光栄に思っております。ありがとうございます。
2024年も、この「トップ10」の名に恥じないように、引き続き、楽しく、愉快な、そしてちょっとためになる放送をしていきたいと思っておりますので、リスナーの皆様には引き続きご愛好いただきたく、そしてまだ聴いたことない方にも、ぜひ聴いていただきたいです。(毎日10分足らずのちょっとためになる生きるヒントをお届けしています。お茶漬けみたいにさらっと聴けて、ちゃんと味もそれなりにある気がするので、だいぶ聴きやすい部類の放送だと自負しています。)
さて、今回は「なぜトップ10に選ばれたのか」の秘訣をお伝えできればなと思ったのですが、いきなり身もふたもなく結論を言うと「秘訣も何もあったもんじゃないな」っていうのが、僕なりの考え方です(笑)。
そして、僕がバリバリの当事者としてかかわっている子育てもそうですし、仕事の成果に関しても、僕は同様に「秘訣も何もあったものじゃないな」と思っているので、今日はそのお話をさせてください。
日々の小さな積み重ねが生む大きな成果
仕事でちょっと成果を上げたい、認められたいという方は、読者の中にもたくさんいると思います。例えば「それまで人事査定でB評定が続いていて、これをA評定に上げたい」「この5年間ずっと課長で、すぐにでも部長になりたい」とか、子供の育児にしても「なかなか子供が喋らないから頑張って喋れるようになってほしい」と色々努力するとか、成果や評価を求めて、様々なことを皆さん日々やられていますよね。
ただ、その日々の積み重ねは、なかなか成果が目に現れない、だから少なくない方々がしんどくなって途中でやめてしまいます。それで結果的に長く続かなくなり、結果に結びつかないわけですね。
ただ、唯一僕が言えることがあるとすれば、結局のところ「何らかの成果を出せる人は、その成果を出すための行動を続けられている」ということなのです。そういう「継続できる人」に運や風向きというものは、タイミングをみて押し寄せてくるんじゃないかというのが、僕なりの考え方なんです。
今回、Voicyマーケティング部門のトップ10に選ばれたわけですが、選ばれているパーソナリティさんを見ると、のけぞるくらいにすごいです。
1位がキングコング西野さんで、2位がちきりんさんで、3位がホリエモンさんです。新R25編集長の渡辺さんもいます。何万人というリスナーさんが聴いている押しも押されぬパーソナリティさんが並び中で、なぜか僕が、10位で、ギリギリ引っかかっているんです。
この面々を見る限り、客観的にみると、ここに引っかかること自体が奇跡です。実際、Voicyのマーケティング部門のパーソナリティさんの中で、僕よりも再生されている方や、フォロワー数が多い方は、たくさんいらっしゃいます。
けれど、実際に僕はトップ10に選ばれました。事務局から選考基準も特に聴いていないですし、発表をSNSでたまたま知ったくらいなので、僕が選ばれた理由は本当によくわからないのですが、唯一自信をもって言えることがあるとすれば「僕は2年半以上の期間にわたり、このVoicyを1日も休まずにずっと続けていられた」ということが鍵だったであろうということです。
月曜から日曜までお盆もお正月も体調不良のときもずっと配信していましたし、そのことに関しては、他のパーソナリティさんの方にも引けを取らないのです。さまざまなパーソナリティさんとコラボを重ねてコミュニティの盛り上げに一役買ったとも思います。
選ばれしVoicyパーソナリティが登壇できる音声フェス「Voicyフェス」出場も、熾烈な選挙戦の末に勝ち取ることができ、高橋晋平さんと対談をして爪痕を残すことができました。
晋平さんとの対談は、11月30日をもって公開終了されたのでもうアーカイブは聴けないですが、何回も繰り返し聞いたという方がたくさんいらっしゃいますし、その中には「自分の人生の礎になった」「何度聞いても笑えるから、笑いたい時にはかけていた」「辛い時があったら聞いていた」という方もいらっしゃいました。公開最終日には「最後の1回聞くのはこれに決めていた」と言って、11月30日の23時台にわざわざ 僕と高橋晋平さんとの対談を選んで聴いていただいた方もいらっしゃいました。
これらの活動は、記録には残らなかったかもしれないですけれども、記憶には残る、そういったものだったんじゃないかなと自負はしているのです。
日々の地道な発信をする中で、熱烈に支持いただける方というのがちゃんとついていて、その方々とのコールアンドレスポンスが成立していて、Voicyというコミュニティにとって「あずさんのありかたはなんかいいな」「こういう風に関わってくれるのはありがたいな」という、きっとそういう感情・感覚が生まれたからこそ、僕をトップ10パーソナリティとして選んでいただけたんじゃないかと思うのです。
大きな目的を持って日々挑み続けよう
ただし、こういう結果は、当然一朝一夕には得られないですし、1回のスタンドプレーとかでどうにかなるものでもありません。
ある程度の戦略性をもって狙うことも大事ですが、狙いすぎてもダメで、この匙加減がポイントなのです。
例えば、Voicyフェス出るにあたっては、「出場するぞ」という結果から逆算して、リスナーからの支持を得てVoicyフェス出場を勝ち取るために何ができるか必死に考えて、できることを全部やって、その結果、出場することができました。
けれども、それも過程の1つです。結果を出すのは素晴らしいことですが「なんでそれを実現するのか」という、目的の部分が見失った状態で「Voicyフェスに出ること自体が目的になってしまう」状態になっても、結局、Voicyパーソナリティーとして長続きしないと思うのです。
つまり、成果を出すうえで大事なのは、大きな目的を見失わないことなのです。もちろんVoicyフェスに出るというのは素晴らしいことだし、あるいは今回のようにトップ10に選ばれるのは本当に素晴らしいく光栄なことですが、それは1つの過程にすぎないわけです。
ではVoicyをやるうえでの僕の「大きな目的」はなんなのかと言ったら「自分自身をいろんな人たちに見つけてもらいたい」し「そういう人たちと面白い遊びを作っていきたい」ということなのです。
遊びとは何かというと、例えばVoicyで生まれたつながりでもって「面白いトークをつくる」「わくわくするコンテンツや場を生み出す」「新しいプロジェクトを立ち上げる」ということです。パーソナリティーさんとの繋がりもそうだし、リスナーさんとの繋がりもそうだし、もしかしたらVoicy社との繋がりを元に生み出すというのもあり得るしれません。
Voicyから生まれるありとあらゆる繋がりを編み直して、新しいことを成し遂げていく。そういう「目的」があるからこそ僕は毎日の放送を続けられるし(大変だけど!)ブレずに続けていられるからこそ、結果的に、このような形で、目に見える成果がたまたまぽっと現れた、そんなふうに思っています。
読者のみなさまにも「もっといい給料を得たい」「儲かりたい」「出征したい」などなど、様々な目的で評価や成果を上げたいという方もいるかもしれません。けど、ちょっと待ってください。給料を得たり、評価を得たり、ステータスを得たりすることは、1つの過程であり、WHYかHOWかで言ったら「HOW」つまり手段の1つです。
では、なぜそれを自分が実現したいのかとちょっと考えてみた時に「自分自身が何をなすべきか」はもっとクリアになってくるし、そういう風にして行動の精度を日々上げていくことで、周りの人たちが「○○さんは評価に値するな」「昇格に値するな」などなどと思うようになり、いつの間にか積み上げで評価と結果がついてくるのではないでしょうか。
僕も、過去のキャリアの経験で、評価や成果をショートカットして得たいあまりに逆転1発ホームラン狙おうとして、策を弄して大失敗したが本当に山ほどあります。けど、自分が引き立てられた瞬間って、意外と自分が「え、ここで評価されるのか」っていうポイントで評価いただいて引き上げられたり、忘れた頃に訪れたりするものなのです。今回のトップ10もそうなんですけど、忘れた頃にぽろっと評価がついてきて、風が吹いてくるみたいなことが、キャリアを歩んでいるとあるわけです。
日々の積み重ね、これが大事ですよという、至極当たり前の話なんですけれども、意外と皆さん見過ごしがちなので、この機会に書かせていただきました。日経COMEMOについても、1年間読んで頂いてありがとうございました。また来年も、どうぞよろしくお願いいたします。
※編集協力 横田真弓(THE MODERATORS & FACILITATORS受講生)