Netflixの屋外広告は かなりコスパが高い打ち手なのでは という仮説
先日にNetflixの新聞広告がどのような成果に繋がったのかを分析しました。
今日は交通広告に関して、Netflixの広告成果がどれくらいあったのかをシミュレーション(フェルミ推定的な考え方)してみたいと思います。
六本木のメトロハット
まず六本木のメトロハットから調べてみます。
ここですね。
↓
下記のPDFに六本木メトロハットの広告料金がまとまっています。
メトロハットの広告価格
外周・7日間で5,000,000円
六本木ヒルズの来街者数は、平日10万人、休日13万人
東京メトロ日比谷線の六本木駅利用者数は、1日12万人
都営地下鉄の六本木駅利用者数は、1日9万人
引用元https://www.pplan.jp/_userdata/RoppongiHills_MetroHatVision.pdf
5,000,000円の広告投資で、約10万人/日に7日間接触できることを考えると、1接触単価は7円という単純計算になります。
外周は、六本木通りからの閲覧もあるので、10万人/日よりも閲覧されている数は多そうです。
渋谷のスクランブル交差点前
ここです。
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Netflixは渋谷のスクランブル交差点周辺の屋外広告はフル活用しているのです。
上記はハチ公・南館ビッグシートと呼ばれる枠です。
東急ハチ公サイド1期14日間:14,000,000円
下記のPDFに詳細があります。
参考までに、渋谷のスクランブル交差点周辺の広告料金も整理しておきましょう。
大型ビジョンの広告料金
渋谷駅前4つの大型ビジョンを例に、気になる広告料金を見てみましょう。渋谷駅前大型ビジョンの掲載料料金表によると、「Q’s EYE(TSUTAYA)」260万円/30日(60回×30日=1800回)、「109フォーラムビジョン」255.6万円/30日(60回×30日=1800回)、「グリコビジョン」238.4万円/30日(60回×30日=1800回)、「わかさ生活チャンネル」237.5万円/30日(60回×30日=1800回)となっています。
引用元:あの広告ってどれだけかかるの?~街中の広告~
視認率は「80%」と驚くほどの高さを誇っていることが渋谷スクランブル交差点の屋外広告の特徴とのことです。
・渋谷スクランブル交差点の通行量は50万人/日
・1回の青信号で横断する人の数は3,000人
わかっていたものの、驚きの数字です。
東急の広告は、スクランブル交差点を通る全ての人が見ているわけではないと思うので、÷2で計算しておきましょう。
14,000,000円の広告投資で、通行料が250,000人/日×7日間で単純計算すると、1日のリーチ単価は8円という計算となります。
六本木と渋谷の屋外広告それぞれのまとめ
前回同様に、計算はざっくりですが、もし屋外広告からの会員登録率が0.5%だとすると、
渋谷は8円÷0.5%=顧客獲得単価は1600円
六本木は7円÷0.5%=顧客獲得単価は1400円
という計算になります。
会員登録率はもう少し悪いかもしれませんが、LTVから逆算して考えてもコスパは悪くないという結論を出せそうです。
ポイント:Netflixは制作費はあまりかかっていないのでは?
屋外広告は、掲載料以外にも広告制作費がかかってきます。
これも仮説ですが、Netflixの広告は、全て文字だけのシンプルな表現なので、制作費は抑えられているのではないかなと考えています。
だって、嵐の屋外広告は12.31、嵐。
だけの表現ですし。
Netflixの屋外広告戦略のポイント仮説
・シンプルな表現
・制作費は抑える
・SNSでシンプルなメッセージは伝達されやすい
↓
オフラインとオンラインが連動して広告効果が最大化!
裏側ではコピーライティングや企画に鬼のような時間をかけているはずなので、こんな単純化できないかもしれません。
ただ、Netflixのダイナミックにオフラインとオンラインを掛け合わせて、シンプルなコピーで人を動かすプロモーションは学ぶべきことが多いと思うのです。
ということで、引き続きNetflix研究には励んでいきたいと思います。
本日の日報は以上です。