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音楽業界で働くには

具体的に何も考えてないのに「〇〇業界で働くにはどうしたらいいですか」と聞いてくる人、日本も多いけど最近アメリカの友達から「今の金融系の高給仕事がつまらないから音楽業界で働きたい」とdmを受け、どんなに質問を返しても「楽しそうだから」「キャリアアップに良さそうだから」としか言わず無理である。

自分が知ってる最高の音楽業界人は必ずアーティストとかライブハウスとかをゼロから育てる経験をしているか自分でも音楽をやっている。最悪の音楽業界人はどちらの経験もないまま、薄給のアーティストを搾取して「華やか気分」に浸っているだけ。後者になる人を一人でも多く減らしたい。

アーティストありきでの業界なのに、アーティストのことを水槽で泳いでる魚くらいにしか思ってない音楽人は残念だが存在する。本当にアーティスト/音楽が好きで貢献したいと思ってる人は何としてでも関わる手段を探すし、やりがい搾取業界を肯定するのもよくないけど、美味しいところだけは吸えない。

アーティスト、ないしは音楽は脆弱(fragile)なものであり、fragileだからこそ尊い面もある。音楽を愛するのに門は存在しないけど、音楽を届ける側として立つには相当の覚悟が必要だと自分は強く信じてるし、そのための狭き門は存在する必要があると思う。たくさんの命に関わる仕事だと思ってるから。


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竹田ダニエル
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