中国で加熱する、赤字覚悟のユーザ獲得競争

中国における最大のネット企業であるテンセントが支援をしているニュースアプリは、ユーザ獲得を目的として、記事を読むことで参加できるゲームや友達紹介に対して、現金報酬を提供しています。

こういったユーザの獲得をめぐる競争は、スマートフォンアプリ分野で過熱しており、株式公開後のネット企業のコスト負担の大きさが問題になってきています。

新たなマーケットであるデジタル空間を少しでも速く、大きく占有すべく投資が続けられてきましたが、適切な収益性を考慮すると、現状は行き過ぎ状態になっていると考えられます。

ネット通販を最大手のアリババは、デジタル空間でのユーザ獲得コストと、実際の店舗での顧客獲得コストを比べて、スーパーマーケット業態に進出することを決めたと言われています。

同様に日本のデジタル空間は中国と比べてユーザ獲得単価が低いと判断されるとなると、世界3番目の市場ですので、魅力的なターゲットになり得て、進出してくる中国ネット企業が今後増えてくることが想定されます。

ティックトック(TikTok)の宣伝広告量を見ると、実際に動き始めている中国企業が存在していると捉えるべきでしょう。

読んだら報酬、中国ニュースアプリ赤字覚悟の拡大策

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遠藤 直紀(ビービット 代表)
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