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ママの産褥期は、パパの正念場

男性育休の波が、キテますね!

政府は官民問わず男性に育休の取得を働きかけていますが、国家公務員に対しては一足早く、1カ月以上の取得を促す試みが今春始まりました!!

内閣人事局によると、4~6月に子供が生まれた男性職員3035人のうち、85%が1カ月以上の育休を予定している。予定日数の平均は43日だ。新型コロナウイルスや豪雨災害への対応などで1カ月以上取れない人もいるが、特別な事情がない限り、1カ月は休むのが当たり前という空気ができつつある。(本文抜粋)

実に素晴らしい。男性育休は家族にとって極めて重要です。私も2カ月の育休を取得させていただきましたが、この期間を経たからこそ子育てという新しいステージでの夫婦の信頼関係が築けたと思っています。

しかし、しかしです。あえて同胞たる男性諸君にこれだけは伝えたい。育休そのものには、なんの価値もないのだと。大切なのは、育休を取得して何をするかなのDEATH!(迫真)

「育休は、パートナーとの信頼関係を築くチャンス」というのは、実際に私が育休を体験して感じたことですが、その認識は少し間違っていました。

より正確には「育休は、パートナーとの信頼関係を築く”ほぼ唯一の”チャンス」だったのです😇 ここを逃したら、後がないんです!

下図は、東レ経営研究所が発表した「女性の愛情曲線」です。女性の愛情の配分がライフステージごとにどのように変わるのかを表しています。結婚直前までは彼氏、そして夫たる我々が名実ともに妻にとってNO.1の存在です。ところが、妊娠を機に私たちのプレゼンスが凄まじい勢いで低下していきます。理由は見ての通り、子どもが取って代わるからです。まあ、これは百歩譲って仕方ないとしましょう。

図1ー1

しかし問題は、その後の推移です。「出産直後」から2つに分岐しています。V字回復するパターンと、地を這うパターン。この運命を分けるものはなにか……? 想像はつくと思いますが、この期間に家事育児にコミットできたかどうかです。ちなみに、この期間を逸するとその後の挽回は極めて困難とのこと。

ある女性の同僚はもう何年も前になるこの時期の夫氏の振る舞いについて未だに腹を立ててています。飲み会でその話を聞く度に、背筋にヒヤっとしたものが走ります。

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いや、わかりますよ。育休を取得したら家事育児を頑張るなんて当たり前だと思うでしょ? 私だってそう思っていましたとも。でもね、本人が頑張ってやっていると感じることと、実際にやれているかは別の話です。我が家ではこの「俺だって頑張ってるんだ」論争が勃発しました。

「もう少し、家事も育児も分担してくれないと仕事が始まってから立ち行かない」と主張する妻に対して、「もう十分やってるでしょ!」と反論する私。だって俺は頑張ってる! お皿だって洗ってるし、お風呂だって掃除してる! おむつだって変えてるぢゃないか!!

喧々諤々の議論の末、お互いにやっている家事育児を全てリストアップすることになりました。

すると、なんということでしょう。妻の方がぶっちぎりで多くのことをこなしているではありませんか。私の目に入ってなかった家事育児が山のようにあったからです。例えば、娘の爪切りとか、離乳食の献立考えるとか……。私は途中から「もう勘弁してください」ってなってました😇

うちと驚くほど似た経緯で、夫婦のタスクをマッピングまでしたのが二人の子どもを育てる会社員の犬山柴子さん。それが下記です。誠に恥ずかしながら、うちもこんな感じでした😭 この犬山さんの渾身の図は、大きな反響があったようです。きっと、多くの夫婦に共通する現象なのでしょう。

図1ー5

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私が初めて「女性の愛情曲線」に触れたのは、まだ結婚して間もない頃でした。「そんな大袈裟な😆」と思ってました。でも、この出産直後の育児を実際に体験した今、すごいリアリティを感じています。この時期の妻は、心身ともにボロボロでした。

見た目は健康そうでも、おっぱいがうまくでなくて乳腺炎になったり、子宮復古不全でお腹が痛かったり、何より、ホルモンバランスが崩れて精神状態がとても不安定でした。これは私の妻に限ったことではなく、産後の女性に普通に起こります。

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参照元:青野敏博(2001)、武谷雄二(編集者)『新女性医学大系32産褥』中山書店 P.28 図10

こんな状態で、朝も夜もなく泣き叫び続ける新生児と対峙するのは、あまりに過酷です。ママは、本当にギリギリの状態。産褥期の育児は、私たちのパートナーにとっての最大の危機です。そんな時に、人生のパートナーだと信じていた男が家事育児をまともにやらず、スマホいじりながら「ご飯まだー😑」とか言い放ったらどう感じるか、想像に難くありません。

信頼を築くのは膨大な時間がかかりますが、失うのは一瞬です。私たち男性の側にもそれぞれ事情があるのは百も承知ですが、間違いなくここは人生の正念場です。

これから育休を取得しようというメンズのみんな! 自分の、そして家族の幸せのため、特に育休期間中は家事育児に死力を尽くすことを強く進言致します!


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