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顔認証と合わせて考えたい、「人」自身のセキュリティー

どんどん「鍵」の機能が、「人」に移り始めている

 私たち人類は、便利なものに目がない。朝通勤するときに、切符を買うことなく、ICカードで電車に乗れるようになり、とても便利になった。逆に、切符を買うという行為が、とても面倒くさいことと考えるようにもなっている。そして、ICカードもかざすことなく、顔認証で改札が通れたら、どんなに便利かと考えている人もいるだろう。

 顔認証に関しては、海外旅行時の入・出国審査に顔認証が導入され、とても便利になった。私も、利用させていただいているが、以前より入・出国審査の時間がかからなくなったと感じている。

 このように、多くの場所で「顔」や「生体」を使った認証が今後も増えていくことだろう。

 この記事にまとめて頂いているように、「顔認証」だけでも多くの産業や手続きに変化を与えることになる。とても便利になりそうだ。

「鍵」=「人」になり、その「人」を守るには

 ますます、いたるところで重要なものを保管、確認する手続きに必要な「鍵」の機能が「人」に移り始めている。今まで「鍵」が存在していた時には、「鍵」を管理し、「鍵」を亡くしたり、落としたりしないように気を付けてきた。

 「人」が鍵になった場合は、亡くすことはないだろうが、例えば常に「顔」という「鍵」を多くの人に見せていることになる。「顔」の保管、つまり誰にも「顔」を見せないようなことはできるだろか。もちろん、できない。

 「顔」「生体認証」が普及した場合、「人」の安心・安全が求められるのである。

 「鍵」と「人」が一体になるということはどういうことなのか、慎重に考えたほうが良いかもしれない。そして、「鍵」=「人」の場合は、今までのように、玄関の鍵、金庫の鍵などと複数の鍵に分けられないリスクもあるのである。

 顔認証、生体認証が増えつつある今、私たちが「鍵」になったと理解し、私たちのセキュリティーをどうしたらよいかも、合わせて考えたい。

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本間 充(アウトブレイン顧問/アビームコンサルティング顧問)

1992年に花王に入社。デジタル・マーケティングをリード。現在は、コンサルタントとして企業のマーケティングのデジタル化を支援。ビジネスブレークスルー大学の講師、東京大学大学院数理科学研究科 客員教授、事業構想大学院大学 客員教授。著作として「シングル&シンプルマーケティング」

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コメント1件

生態認証・顔認証・・・最先端を導入に当たり、メカおたくな私も、こればかりは引いて考えてます。ヒットした映画で、盗んだ大型の銀行メイン金庫を開けるのに 登録済みの人物の指紋認証が必要でしたが、ことも簡単に「他人」が開けたのには絶句でした。これぞ認証ものは慎重に考える必要があると思ってます。
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